怪しいアタリは乗せられず

数カ所ポイントを回るうちに、ベイトが魚探に映りだすエリアにくると、マダイ、キダイ、ウッカリカサゴがポツポツとバイトしだした。これらは定期的にフッキングするが、肝心の本命がヒットしない。時折、着底と同時に「カカッ」と力強いアタリがあるもフッキングに持ち込めない。

船長が言うには、どうやらそれがアマダイのアタリのようだ。タイと名が付くものの、マダイとはアタックの出方が全く違う。特に、当日は軽く吸い込むだけでなかなかくわえ込むまで至らなかった。

この対策として、タイラバロッドではなく、バット部分に幾分パワーがあってフッキング力の強いライトジギングロッドに交換。リールのドラグも少し締め気味にし、ネクタイの長さも短く、フックもストレートポイントの小さなものにチェンジし、全体的にシルエットをコンパクトにした状態で再トライした。

ロッドを持ち替え35cm本命

軽くまとわりつくようなアタリに鋭くアワセを入れると、今度は確実にフッキングに持ち込むことに成功。外道のキダイとは全く違う重厚感、残り30mを切ったとたんに再びドラグを鳴らす独特の引きが楽しい。ただし、ハリ掛かりは浅いため、ドラグ調整をしつつ、ロッドのテンションを抜きすぎないよう、ほどよくテンションをかけながら慎重にリーリングしていった。

やがて、相手が水面に現れ無事ネットイン。 35cmのミドルサイズで、ようやく本命に出会えた。予想通りフッキングは唇の皮一枚。やはりこのパターンだった。

タイラバ&ティップランのリレー釣行 35cmアマダイに1.1kgアオリイカ
(画像=タイラバ&ティップランのリレー釣行 35cmアマダイに1.1kgアオリイカショートバイト&皮一枚のバトルに勝利(提供:週刊つりニュース中部版APC・山本智也)、『TSURINEWS』より 引用)