三寒四温の「温」にあたり、春一番の風が吹く予報だった3月5日、三重県・南伊勢の贄浦(にえうら)出船の船に乗り、アマダイとアオリイカ狙いの贅沢リレープランを楽しんだので、その模様をお届けしたい。

アマダイ&アオリのリレー釣り

贄浦周辺は豊かなフィールドで、漁港からすぐ沖合の100mラインには広大な砂地が広がっており、ここにアマダイの巣穴が点在している。また、有数のグレ釣りフィールドとなっている贄浦周辺の磯場は、アオリイカの絶好のポイントにもなっている。

当日は、午前中のできるだけ早い時間帯に沖でアマラバをやり、風が吹き始めたら湾内に避難してティップランエギングを行う作戦だった。

まずはタイラバ開始

午前6時半、無風ベタナギのなか、船は快適に走って贄浦沖のポイントに到着。満潮は午前7時2分、潮回りは中潮、海水温は17.8度。下げ潮中心の釣りになり、期待が持てそうだが潮が流れていない。期待と不安が入り混じるなか、いつものように水温計や魚探とにらめっこしながら、タイラバとライトジギングでの砂漠ゲームがスタートした。

タイラバのセッティングは、PEライン1号、リーダーはフロロカーボンラインカーボン5号、潮が緩いなか斜めにラインを放出したかったので、タイラバのヘッドはいつものアマラバに比べて軽めの100gでスタート。ネクタイカラーはいつもの定番、地味めの黒、緑、赤系とローテーションした。

タイラバ&ティップランのリレー釣行 35cmアマダイに1.1kgアオリイカ
(画像=タイラバ&ティップランのリレー釣行 35cmアマダイに1.1kgアオリイカ当日のタックル(作図:週刊つりニュース中部版APC・山本智也)、『TSURINEWS』より 引用)

ボトムコンタクトをしっかり感知し、着底させては強く砂泥煙を上げて周辺の巣穴に潜んでいるであろうアマダイを、巣から誘い出すイメージでアクションを行った。