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日本では、ものすごく栽培が難しい
とにかく日持ちがする

日本では、ものすごく栽培が難しい

ハミウリは、「ハミーメロン」や「ウズベキスタン・メロン」とも呼ばれ、中国の内陸部である新疆地区や、中央アジアなどの砂漠地帯で栽培されているメロンです。

「ワトム農園」の生産者である品川さんによると、種の入手が難しいうえ、日本の気候は高温多湿のために適さず、収穫までこぎつけるのは至難の業とのこと。

10年以上かけてようやく商品化できるようになったものの、試行錯誤は続いているそうです。中国に行った際に食べて、「なんだ、このメロンは!」と感動したのが栽培のきっかけとのことで、ここに至るまでの熱意からも、美味しさがうかがえるというもの。

とにかく日持ちがする

また、ハミウリは日持ちがするのが特徴です。全体が黄色くなったら食べごろになるので、今回は収穫から3週間置いて追熟させました。環境によっては、なんと10週間待っても持つとのこと。シルクロードを通るキャラバンが、水がわりに積んでいた…なんてシーンが容易に想像できます。

ちなみに「追熟」とは、収穫したあとに成熟し、芳香が出てきて美味しくなること。果物には追熟するものと(クリマクテリック型果実)、収穫時点で成熟していて、追熟しないものと2種類あり、メロンは前者になります。

実は、現地で売られているのを実際に見たことがあります。一昨年、ウズベキスタンでバックパッカーをしたとき、市場でハミウリが山積みになっていました。

激レアなメロン「恐竜のたまご」をマンガ飯にして食べてみた
(画像=『ナゾロジー』より引用)
激レアなメロン「恐竜のたまご」をマンガ飯にして食べてみた
(画像=『ナゾロジー』より引用)

遠くから運んでこられたのでしょうか。日持ちするので、一気に収穫してたくさん市場に出しても腐る心配がなく、長く売ることができるのでしょう。