安全な楽しみ方
雨の日だからこそ感じられる登山の魅力は、たくさんあります。ただし、きちんと安全を確保した上で登山をすることも重要です。そこで、ここからは安心安全な楽しみ方について解説します。
平坦な道が多い低山を満喫
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雨の日の山は足元が滑りやすくなっているため、急勾配の山はおすすめできません。特に初心者は危険な目に遭う可能性が高くなりますので、なるべく平坦な道が続く低山を選ぶのが安全に楽しむためのポイントです。
ゆっくり登りながら景色を楽しむ
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雨の日は、通常よりも足元が滑りやすくなります。スピードを上げるのではなく、景色を満喫しながらのんびり歩く楽しみ方がおすすめです。
それに雨の日は、晴れの日とは違った景色を見られるのが大きな魅力として挙げられます。雨に濡れた植物は、普段よりも色が鮮やかになると言われており、特に紫陽花やシダなど湿気を好む植物は雨が降ると生き生きとした様子を見せてくれるでしょう。
雨の風景をカメラで写真撮影
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雨の日しか見ることのできない幻想的な風景や植物の姿を写真に収めるのも、おすすめです。気になる景色があったら途中で立ち止まって、撮影を楽しんでみてください。貴重な一枚を撮れるチャンスがあるかもしれません。
服装の冷え対策
雨の日は全身が濡れてしまう恐れがあるため、事前の冷え対策は欠かせません。冷えを放置しておくと、体調不良の危険性が増してしまうでしょう。そこで、ここでは服装における冷え対策について詳しく解説します。
レインウェアで水の侵入を防ぐ
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雨の日は、必ずレインウェアを着用する必要があります。防水性のあるレインウェアを着ていないと、すぐに雨が染み込んで体が冷える原因になるため、注意が必要です。上半身だけでなく下半身もカバーするため、上下セットになったレインウェを使うとよいでしょう。
また、防水性だけでなく通気性も備えたレインウェアであることも重要なポイントです。ウェアの内部が汗で蒸れるとニオイが発生しやすくなる他、汗冷えの原因になります。
速乾性のあるインナーで汗冷えを予防
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登山をしていると体温が上がり、汗をかきやすくなります。特に夏は汗をかくことが多いため、速乾性のあるインナーを着用することも大切です。汗を放置したままだと、休憩時の汗冷えで体温が急激に下がり、体調不良に繋がる可能性があります。
汗を素早く吸収し、外部に放出するタイプのインナーなら夏でも汗が溜まりにくく、休憩時の冷えを抑えることが可能です。インナー選びにもこだわって、登山に出かけてください。