サイトフィッシング開始
エギを投げ返してシャクってくると、先ほどの3杯以外のイカもエギを追ってきた。ここからが新子アオリイカのサイトフィッシングの本番だ。エギを水面直下までシャクってからピタッと止める。チャンス!とばかりに新子はエギに飛びかかろうとするが、エギの寸前でストップ。そしてゆっくりと後ずさりしていく。
イカが遠ざかるのを見て、止めていたエギをフリーフォールさせる。獲物を逃がしては大変!とばかりに新子が飛んでくるが、途中でエギを追いかけるのを止めてしまう。もう一度水面までエギをシャクって止める。エギを取り囲んで様子をうかがっていた新子が飛んでくるが、やはりカンナの数cm手前でピタッと止まった。
イカと遊んでいるのか、イカに人間が遊ばれているのか……。しかし新子がエギを抱きそうで抱かないハラハラドキドキのやり取りこそ、アオリイカの新子エギングの醍醐味である。
「焦らし作戦」的中
またエギをフリーフォールさせる。今度は追いかけてきた新子がストップする前にエギをシャクリ上げ、止めずにフリーフォールさせる。飛んできた新子の前でまたエギをシャクってフォールさせる。焦らし作戦だ。
フォールさせていたエギをパンパンパンッとシャクリ上げ、今度は水面直下で止める。焦らされたイカがたまらずエギを抱いた。

焦らし作戦的中(提供:TSURINEWSライター森英雄)(画像=『TSURINEWS』より 引用)
コロッケサイズと呼ぶにはまだ少し小さい新子だ。エギに掛かったアオリイカは墨を吐くため、他のイカが警戒してしばらくはそのポイントはダメになる。一杯釣ったら少しポイントを移動して探っていく。