世界の平均気温が2℃上がると何が起こるか

日本人は25.5℃で自殺しやすくなる?暑さが人を自殺に駆り立てるという研究
10年で0.2℃ずつ上がる場合、21世紀末期に予測される気温の変化/Credit:環境省(画像=『ナゾロジー』より 引用)

気温は暴力や自殺以外にも影響を与えます。

ある研究では、重度な精神病や認知症、薬物乱用者の患者の死亡リスクが、18℃を超えると1℃ごとに5%も増加することが示されています。

もし地球の平均気温が2℃上昇した場合、西ヨーロッパでは暴力事件が3%、増加すると予想されています。

ですが現在、多くの専門家は気候変動によって、今世紀中に3℃を超える上昇が起こると考えており、高緯度地域では10℃を超える変化が予測されています。

あらゆるものに影響を与える気候変動。まずは現状と、発生しうるリスクを認識することから始めていく必要がありそうです。

提供元・ナゾロジー

【関連記事】
ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功