気温と脳内物質の関係

日本人は25.5℃で自殺しやすくなる?暑さが人を自殺に駆り立てるという研究
気温は脳内物質の分泌パターンを変化させる/Credit:depositphotos(画像=『ナゾロジー』より 引用)

なぜ気温の上昇は人を追い詰め、暴力的にするのでしょうか?

最新の2つの研究では、興味深い気温と脳内物質の関係が示されています。

1つめの研究では、気温が高くなると血中のストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが上昇することが報告されており、ストレスの増加が自殺率の増加となって表れていると考えられます。

もう1つの研究では、気温が上昇すると私たちの体はアドレナリンとテストステロンをより多く生産することが示されました。

アドレナリンやテストステロンの増加は性欲や攻撃性を上昇させることが知られており、こちらは気温の上昇に伴う暴力性の原因になっていると考えられます。

ただ自殺を考えている人間や不満をかかえている人間の母数そのものは国の経済状況や政治的・社会的な状況によって決まります。

そのためこれら脳内物質の増加は、通常の精神状態の人にはそれほど甚大な影響を与えないものの、自殺寸前の精神状態の人間や不満で爆発寸前の人間にとっては「最後の一押し」となると考えられます。