通訳が活躍しているシーン
通訳が具体的にどのようなところで活躍しているのか気になる人もいるのではないでしょうか。以下では通訳が活躍しているシーンをご紹介します。
ビジネスシーン・会議・コミュニティでの通訳
通訳はビジネスシーンでも需要が高い職業です。
例えば、日本から海外へ取引先の視察を行うときや、海外から日本に視察が来たときなどのシーンで通訳が仕事をします。通訳が間違えていたり、意図と違った伝え方をしたりすると取引が残念な結果に終わる可能性があります。
通訳次第で、その後の取引内容が変わるというプレッシャーの中で通訳をする必要がある難しい仕事です。
また、通訳として最も難易度が高いと言われているのが国際会議。国と国の関係を左右する通訳の仕事は、自国の文化だけではなく相手の国の文化を詳しく押さえておく必要があります。専門知識や海外の状況など様々な知識を持って、通訳をする隠れた橋渡し役であると言えるでしょう。
エスコート通訳
エスコート通訳とは、海外の芸能人やアスリートなどに連れ添って通訳を行う人のことを言います。
エスコート通訳は、通訳だけではなく身の回りの生活やスケジュールの管理などにも携わることもあります。
芸能関係の仕事の場合は、コネクションや芸能会社で働いていることが大切になります。どのような仕事をしたいかどうかを考えて、会社を決めるのも一案です。
通訳案内(通訳ガイド)
通訳案内は、海外から来た人に日本の伝統文化や歴史を伝える仕事です。
平成30年までは、通訳案内士を名乗るためには国家資格が必要でした。しかし、通訳案内士の業務独占規制が廃止され、国家資格を持っていない人でも通訳案内を有償で行うことが可能になりました。
全国通訳案内士になるためには、通訳案内士試験を受けて合格する必要があります。試験では、外国語・日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務を聞くだけではなく、口述の試験があります。
幅広い知識が必要になるので、合格率は10%前後と低いです。
自分の知識を磨くためにも資格を取りたいという人は、以下の公式サイトを参考にしてください。
通訳の働き方
通訳は、企業や特定非営利活動法人などに勤める働き方や、フリーランスとして独立して仕事をする働き方などがあります。
また、特定非営利活動法人「通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会(GICSS研究会)」のように仕事を斡旋してくれる機関もあったり、人気の通訳になると、企業や個人から直接依頼が来たりすることもあります。
通訳として働きたい人は、企業に就職するか・個人として活動をするかなどを考えておくことをおすすめします。
通訳の年収の目安
どれだけあこがれの職業であっても年収が伴わないと、生活をしていくのは難しいもの。以下では、通訳の年収の目安についてご紹介します。
通訳は、派遣社員やアルバイトなどの非正規雇用では、時給で雇われることが多いです。
非正規雇用の場合、時給は1200円が平均的です。
正社員の平均年収は約400万円です。
国税庁によると、令和2年の平均給与は正規雇用では496万円、非正規176万円と発表されています。
通訳の平均年収が約400万円と正規雇用の平均よりも低いのは、同じ通訳の仕事でも難易度などで給料が変わってくることにあります。
医療系の通訳を始め、専門性の高い通訳はより高単価になります。年収アップやキャリアアップを目指す場合は、語学以外の専門性を磨くことも検討するとよいでしょう。