フリーランスデザイナーが参考にすべきポートフォリオサイト
それでは、実際に現役で活躍しているデザイナーのポートフォリオはどうなっているでしょうか。
見やすい、個性が光る、イケてるポートフォリオサイトを厳選して3つご紹介します。
1. Mana
「参考にしたいフリーランスデザイナーのSNS/ブログ3選」でご紹介した「Webクリエイターボックス」の運営者Manaさんのポートフォリオサイトです。
素敵なデザイン、みやすさ、わかりやすさが両立している王道ともいえるポートフォリオです。ホーム、紹介、実績、連絡先tで構成されており、英語と日本語のページがあります。
Mana | |
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サイトURL | ja.webcreatormana.com/ |
2. musubime
グラフィックデザイナーのカワセタケヒロさんのポートフォリオサイトがmusubimeです。
musubimeはなんと縦書きで書かれており、お洒落な雑誌や書籍のようでもあります。構成はphilosophy、sample、profile、contactとなっており、ボリュームがあるポートフォリオというわけではありませんが、著者の人物像や作品が適切に伝わる見せ方や、「ついつい読んでしまう文章」の参考にもなります。作り込まれた美しさに惚れ惚れするでしょう。
musubime | |
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サイトURL | musubime.jp/ |
3. S5-Style
サウンドやアニメーションを用いたポートフォリオを目指すならぜひ見ておきたいのが田渕将吾さんのサイトです。ポートフォリオの枠を超越したような、知らず知らずのうちのに引き込まれるポートフォリオです。
こんなポートフォリオ作ってしまうなんてずるいと思わずにはいられない、これぞ「イケてるポートフォリオ」ではないでしょうか。
S5-Style | |
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サイトURL | s5-style.com/ |
もっとたくさんのポートフォリオサイトをみたい!という方は以下の記事もおすすめです。現役デザイナーが厳選したポートフォリオサイトを掲載しているので、フリーランスのWebデザイナーの方は一度目を通しておくといいでしょう。
フリーランスデザイナーの現状と将来性
在宅やフリーランスとして活躍できるデザイナーは、ライフスタイルに合わせて稼働できる魅力がありますが、気になるのが今後も需要があるかという将来性です。
ここからはフリーランスデザイナーの今後について考察していきます。
SaaSプラットフォームの充実や自動化で制作ハードルが低下
Wixのような簡単にWebサイトが作れるツールや、『Canva』のような簡単にバナーやロゴがデザインできるサービスが近年人気です。これらのサービスを利用すれば「プロのデザイナーが細部まで手を入れた作品のように」とまではいきませんが、難しい知識やスキルがなくても簡単にお洒落なサイトやデザインが完成します。このようにSaaSプラットフォームが充実した時代では、簡単なデザインであれば誰でもすぐに作れます。
となると、デザイナーとしての需要は、このような簡単に制作できるデザインにはない、オリジナリティや唯一無二のデザインができることにあります。用意されたテンプレートではできない、デザイナーならではのデザイン技術を磨くことが今後さらに求められるでしょう。
専門スクールの発展により専門スキルの習熟難易度が低下
古くからデザイナーをやっている人は皆さんこう言います。
「今はよい時代になった」
これは、専門的なスキルや職業に直結するようなスキルを学べる専門スクールがとくに発達しており、専門スキルの習熟難易度が低下しているということを表しています。
PhotoshopやIllustratorは、いまでは使い方の参考動画やブログ記事が多数あり、専門スクールでも親切丁寧に使い方を習うことができます。それも、最新の機材で。
昔はこのような専門学校も多くはありませんでしたので、専門スキルの習熟難易度が極めて高く、スキルを習得するまでに大きなコストもがかかりました。
しかし専門スキルを比較的簡単に習得することができるようになりましたので、フリーランスデザイナーとしてのキャリアをスタートするハードルも低くなってきています。
フリーランスとしての働き方も確立されつつありますので、総合的にフリーランスデザイナーの未来は明るいと言えます。
「デザイン×◯◯」という専門スキルの掛け合わせが必要
単純にフリーランスデザイナーとしてデザインだけをやっているのでは、未来が大きく開けることはないでしょう。
それはなぜでしょうか。答えは「デザイン」という単一のスキルで勝負しているからです。
ひとつのスキルのみで勝負をしようとすると、多くの競合が発生します。たとえば、「Photoshopを使うことができるデザイナーです」と売り込んでいても、多くのライバルがいますから結局は価格競争の波に呑まれてしまったり、案件に対して応募者が多すぎて仕事にならないというケースもあります。
そこで「デザイン×〇〇」という専門スキルの掛け合わせが必要というわけです。これにより、希少性を上げることができるのでデザイナーとしての新たな活路を見出せます。
「デザイン思考」などのデザイナー的マインドセットの価値が向上
そもそもデザインとは何でしょう?
結果的に、デザインは物事のすべての流れを構築したり、ビジネスのソリューションを描くという部分でも使われる技術です。このデザイン思考など、デザイナー的なものの考え方や価値観をまとめた「デザイナー的マインドセット」の価値が近年、ビジネスシーンでも改めて認知され、価値が向上し始めています。
また、ビジネスのベースや根幹になり得る重要な部分でデザイナーを起用するということも起こる時代になってきました。
全体的に日本社会が、デザイナーやデザイナー的な考え方の価値を改めて見出しているので、フリーランスデザイナーの需要も大きくなっていくでしょう。