フリーランスのデザイナーとして独立を考えたとき、
- フリーランスデザイナーの年収はどれくらい?
- 年収や受注単価をあげる方法は?
- どうしたら自分で案件を獲得できるの?
- フリーランスデザイナーの将来性はあるの?
- フリーランスデザイナーとして成功するコツは? など、気になることはたくさんありますよね。
そこでこの記事では、フリーランスデザイナーになるための情報を網羅的に解説していきます。(フリーランスデザイナーの年収、案件を獲得する方法、ポートフォリオの作り方etc…)
経験・未経験を問わずに、フリーランスのWebデザイナーやUI/UXデザイナーを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
フリーランスデザイナーの平均年収
フリーランスデザイナーが年収や案件単価を上げるコツ
フリーランスデザイナーの案件獲得方法【基本編】
フリーランスデザイナーの案件獲得方法【応用編】
フリーランスデザイナーに必要なスキル・経験
フリーランスデザイナーとして成功するためのポイント
フリーランスデザイナーが参考にしたいSNS・ブログ
フリーランスデザイナーがおさえるべきポートフォリオ作成ポイント
フリーランスデザイナーが参考にすべきポートフォリオサイト
フリーランスデザイナーの現状と将来性
フリーランスデザイナーに向いている人の特徴
フリーランスデザイナーは未経験からでもなれる?
まとめ
フリーランスデザイナーの平均年収
「フリーランスのWebデザイナーとして独立した!」という話は聞きますが、実際のところ年収や案件の相場はどのくらいなのでしょうか。フリーランスWebデザイナーの年収や単価相場などの裏側を公開します。
デザイナー全体の平均年収は440万円、平均案件単価は40万円
フリーランスでWebデザイナーになろうと思うと、まず気になるのが年収です。
平均年収のデータはさまざまな団体が調査しています。たとえば厚労省の「賃金構造基本統計調査」によると、ファッションデザイナーも含む広義のデザイナーの平均年収は約440万円ですが、「Webデザイナー白書2014-15」では平均年収が約390万円となっています。
また、クラウドソーシングサイトの調査では年収1000万円以上のフリーランスデザイナーもいますが、これは調査のうち全体の約3%のみです。しかしながら、デザイナーは実力があれば年収1000万円も可能な業界ということがわかります。
案件単価は、案件の規模やデザイナーのスキルの有無などによって変わってきます。たとえば1ヶ月〜2ヶ月かかる案件であれば案件単価が月40万円~50万円となるケースが多いです。しかしデザイナーとしての経験が浅いと、その分単価が下がる場合もあります。金額だけを見ると十分高額に思えますが、フリーランスは社会保険などの諸経費もその中から支払うので、念頭に置いておきましょう。
デザイナー全体 | |
---|---|
平均年収 | 390万円~440万円 |
案件単価 | 40万円~50万円 |
最も高収入なのはUXデザイナー!平均年収は600万円
一口にフリーランスデザイナーと言っても、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、UI/UXデザイナーなどさまざまな種類があります。
その中でもとくに年収が高いのが、UXデザイナーです。
UXデザイナーとは、マーケティングやサイト解析など幅広い業務内容を含むユーザーエクスペリエンス(UX)を設計するデザイナーを指します。担当職域が広く、幅広い知識が必要とされるため年収も上がりやすいのが特徴です。
UXデザイナーの平均年収は500万円~600万円ほどで、なかには月収が70万円や80万円の案件もあります。このような案件を獲得できるフリーランスWebデザイナーの年収は800万円~1000万円と大台にのることも。
UXデザイナーは企業が社員として雇用したり、あるいは時給で雇うケースもあります。もちろんフリーランスとして企業に属さずプロジェクトごとにアサインすることも可能です。
また、UXデザイナーになるにはWebデザイナーから始めてUXデザイナーを目指すケースや、エンジニアからUXデザイナーになるケースもあります。過去の職歴がUXデザインに役立つというわけです。
UX以外のフリーランスWebデザイナーの特徴を知りたい!という方は、ぜひ以下の記事も確認してみてくださいね。
【職種別】フリーランスデザイナーの年収事情と案件単価
フリーランスデザイナーの平均年収や案件単価の相場を、職種別に表にまとめました。
下記の表の平均年収や案件単価は、実績や経験、プロジェクトの難易度、制作物などさまざまな要因で変動します。
経験が浅ければ年収や案件単価が低い傾向にありますが、経験年数が3年、5年、7年と長くなるほど年収や案件単価も高くなります。
職種 | 平均年収 | 案件単価 |
---|---|---|
Webデザイナー | 300万円~400万円 | 40万円~50万円 |
イラストレーター | 100万円〜400万円 | 1万円〜 |
UI/UXデザイナー | 500万円〜600万円 | 60万円〜70万円 |
グラフィックデザイナー | 300万円〜400万円 | 10万円〜 |
DTPデザイナー | 300万円〜400万円 | 1万円〜 |
ゲームデザイナー | 400万円〜500万円 | 50万円〜 |
CGデザイナー | 300万円〜400万円 | 5万円〜 |
UXデザイナーなど、幅広い知識や経験がなければできない仕事になるほど、案件単価や年収が高いですね。
フリーランスデザイナーは、どの職種も実力があれば年収1000万円を超えるプレーヤーがいる世界です。フリーランスデザイナーとしてのスキルアップを地道に図ることで、目標年収に近づくでしょう。
案件単価や制作費の目安一覧表と決め方
続いて、フリーランスデザイナーの案件単価をまとめました。
フリーランスと企業に委託する場合では単価が異なることが多いのが現状ですが、どこまでこだわるか、修正の有無、案件の規模で単価も大きく異なります。下の表をご覧ください。
主な制作費の案件単価/制作費
ロゴ | 2万円〜20万円 |
---|---|
チラシ | 2万円〜 |
LP制作 | 5万円〜30万円 |
広告バナー制作 | 3,000円〜10万円 |
Webサイト制作 | 20万円〜100万円 |
制作費については、上に書いてある案件単価の相場を目安にできます。しかし、もちろんフリーランスですから値段を決めるのはご自身です。
最初から明らかに低すぎる単価で受けてしまうと、後々値上げしづらい上に、値上げを受けてもらえない可能性も出てきます。割り引きをする場合でも、相場から1〜2割程度に留めるとよいでしょう。
フリーランスデザイナーが年収や案件単価を上げるコツ
ここからはフリーランスデザイナーとして、年収や案件単価を上げるコツを3つご紹介します。
コツ1. 実績を増やし、経験年数を積む
経験年数が長くなるほど、また実績や人気があるフリーランスデザイナーほど、案件単価が上がりやすくなります。
そのためデザイナーとしての受賞歴をアピールしたり、スピーカーとして登壇するなど露出を増やしすことがおすすめです。ファンが多く、実力があると経験年数が浅くても案件単価が高くなります。
また、経験が浅いうちは低価格の案件も地道に受注し、ポートフォリオも用意してていきましょう。フリーランスデザイナーとしての実績をアピールできるように、こういった下地作りが重要になります。
コツ2. スキルアップする
フリーランスデザイナーとして活動しながら、スキルアップは貪欲に行いましょう。HTML/CSS、JavaScriptなどの言語を覚えたり、利用できるデザインソフトも増やすなど、個人でできることは山ほどあります。
また、グラフィックデザイナーやWebデザイナーから、UI/UXデザイナーに職域を広げるといったスキルアップ方法もおすすめです。UXデザイナーは知識や経験値が求められますが、先述したとおりフリーランスデザイナーのなかでも年収が高くなりやすいため、スキルアップが年収に直結します。
コツ3. 効果的なアピールやメリットを提示する
「あなたに仕事を発注すべき明確な理由やメリットを説明できるかどうか」
最後はここにかかってきます。
- あなたに仕事を依頼することでどのようなメリットがあるのか
- 他の人よりあなたが優れている理由は何か
あなただけのユニークセールスポイント(ポジション)をクリアにすることで差別化や発注に繋がり、ひいては単価アップに繋がります。フリーランスのデザイナーとして大成するために、これらを自身で整理しておきましょう。
また「フリーランスデザイナーが単価を上げる方法を、もっと詳しく知りたい!」という方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。