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時には、サーキット走行も
実用性は十分。リヤドアも付いている

時には、サーキット走行も

約2年1万キロ走ってわかった ルノー ルーテシアR.S.…特別なクルマ、だけどリーズナブル
(画像=『CarMe』より引用)

ルーテシアR.S.「トロフィー」の本拠地はサーキットである。だから、このクルマと過ごすようになってからはプライベートでもサーキットへ行くようになった。

後輪駆動車を乗り継いでいたころは、FFでサーキットを走っても楽しくないと思っていた。しかし、それは間違っていた。それに気づかせてくれたのも、ルーテシアR.S.だ。

220馬力というのは、ボクにとって自分でクルマをコントロールするのにちょうどいいパワー感である。これより少ないと物足りないだろうし、これ以上あってもボクには扱いきれないし、アクセルを全開にする喜びをほんの短時間しか味わえない。

サーキットを走ってみて感じたのは、スタビリティコントロールの味付けの巧みさだ。スポーツ走行を視野に入れてプログラムされたスタビリティコントロールは、サーキット走行をしても介入は最小限。しかもさりげなくドライバーに分かりにくいように作動するから、オンにしていることを忘れてしまうほどである。もちろん、自分の腕を完全に試したいと思えば「マニュアル」モードにすることですべての介入をキャンセルできる。

実用性は十分。リヤドアも付いている

約2年1万キロ走ってわかった ルノー ルーテシアR.S.…特別なクルマ、だけどリーズナブル
(画像=『CarMe』より引用)

いっぽうで、スポーツ走行は忘れて日常生活でのパートナーとしての素質はどうだろうか。結論から言うと、かなり「使えるヤツ」だ。

そもそも乗り換え前の2シータースポーツカーに比べるとリヤシートが付いているというだけで便利だし、そのうえリヤドアまで備わるのだから文句ない。荷物だってたくさん積めるから、「4人でキャンプやスノーボードに出かける」というシーンでなければファミリーカーとして使っても困らないだろう。

5ドア+2ペダルの組み合わせは、「平日は奥様がクルマを運転するファミリー」でも何の障害もなく購入できる。それでいて峠道やサーキットでは胸のすく走りをみせるスポーツカーに変身するのだから、たいしたクルマだ。