衛星利用エンタメ

・株式会社ALE(エール)

人工流れ星事業
人工衛星から流れ星の核を放出し、大気圏突入後に指定された場所で発光
させる。

デブリ除去事業
導電性テザーをJAXAと共同で開発し、運用が終了した衛星を軌道離脱。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
イベント運営会社や自治体に対して、人工流れ星という非日常体験を提供する。
衛星事業者に対して、運用終了した衛星の回収するための機構を提供。

サービス価格帯
非公開

いつ実現するのか・今のフェーズ
2023年に三号機となる人工流れ星衛星を打ち上げ、同年からサービス開始予定。
デブリ除去事業は2021年に技術実証予定。(参考)

・ソニー

事業概要
超小型衛星に自社のカメラ機器を搭載し、地上から操作して宇宙空間から地球や星を撮影するのを通して、宇宙感動体験を世界に広めようとしています。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
不明

サービス価格帯
不明

いつ実現するのか・今のフェーズ
2022年後半に衛星を打ち上げる計画を発表しています。

・Space Entertainment(スペースエンターテイメント)

事業概要
人工衛星技術を活用した宇宙エンターテイメント事業
衛星フォーメーションフライト群により構成されるドットアートで、世界規模の感動体験を提供。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
グローバルのエンターテイメント企業に対するメディア技術提供や、IPとのコラボレーションを通し、エンドユーザーに豊かな感動体験を届ける。

サービス価格帯
非公開

いつ実現するのか・今のフェーズ
現在は技術開発フェーズ。2023年に実証機2機打上げ予定。同年からエンターテイメント提供、翌年からエンターテイメント以外の衛星サービスも提供開始。

・株式会社ASTROFLASH(アストロフラッシュ)

事業概要
地上から肉眼で視認でき、誰もが衛星の色や明るさを自在にコントロールできる、エンターテイメント分野での活用を目的とする衛星開発を進めています。
将来的には多数機を並べることによって、宇宙イルミネーションのようなエンタメ分野での活用も検討しています(出典)。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
「視覚で楽しむ衛星」のグローバルな活用を利用したPRなどを行うスポンサー企業を募集しています。衛星の命名権や運用方法をはじめとし、衛星を用いた様々なプロモーションについても調整することが可能(同社プレスリリースより)。

サービス価格帯
不明

いつ実現するのか・今のフェーズ
2021年度中に初号機を打ち上げることを予定しています。

・株式会社岩谷技研

事業概要
ふうせん宇宙撮影事業で、宇宙と地球の撮影を行う。

ビジネスモデル
・法人向けに、宇宙っぽく見える景色(上空30km)の映像提供
・有人宇宙気球旅行

サービス価格帯
不明。今後有人の宇宙旅行を実施する際は一人100万円の価格帯とのこと

いつ実現するのか・今のフェーズ
こちらの記事では、「2021年10~11月には一人乗りの有人飛行試験を予定しています。」と書いているが、どれくらい遅れるか。

宇宙コンテンツ

・スペース・バルーン株式会社

事業概要
⾼⾼度気球にカメラと任意の撮影対象物を搭載し、成層圏⾶⾏(高度30,000メートル前後)を行ってお気に入りの画像を撮影できるフォトサービスです。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
お気に⼊りの写真やグッズ、記念メッセージなどを打上げ、宇宙空間で写真やビデオを撮影したい人に、その機会を提供するサービス。

サービス価格帯
1回の打上げで10枚分の写真を50万円。

いつ実現するのか・今のフェーズ
現在100組限定で撮影希望者を某集中。2021年春秋で打上げ予定。

・ElevationSpace(エレベーションスペース)

URL
elevation-space.com

■事業概要
自社で開発する人工衛星内に複数の装置を載せ、宇宙実験や製造等を行うことができる小型宇宙利用・回収プラットフォーム(ELS-R)を提供予定。

展望としては、ELS-Rで培った技術を基に宇宙ホテルや月面基地等の宇宙建築事業、人や物資等を運ぶ宇宙輸送事業に展開し、軌道上や月・火星に人が持続的に住める未来を創るとHPで公表しています。

■ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
ELS-Rでは、以下3つの利用目的を想定し、それぞれの利用者にその機会を提供するサービス。
1.宇宙実験(創薬など)
2.宇宙での材料製造/新規材料の開発
3.エンターテイメント/教育への利用

■サービス価格帯
ISSの利用価格と同程度か低価格を目指す。

■いつ実現するのか・今のフェーズ
小型宇宙利用・回収プラットフォーム ELS-R構築に必要となる大気圏再突入技術の獲得を目指した「ELS-R100」を2023年に打ち上げ予定。

・Astro Pi(アストロパイ)

事業概要
Raspberry Pi Foundationと共同で実施しているESAの教育プロジェクト。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
14歳以下の若者に宇宙でコンピュータプログラムを動かすチャンスを与えることを目的としており、営利目的ではない

サービス価格帯
無料

いつ実現するのか・今のフェーズ
実施中

・株式会社Yspace(ワイスペース)

事業概要
VRを用いた宇宙コンテンツの作成及びコンサルティング
VRを用いた子供向け学習コンテンツの開発
月面から月低軌道に投入する小型固体ロケットの開発
取得した月面のデータを用いたVR事業

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
クライアント企業にVRコンテンツを納品(受託事業)
小型衛星の月低軌道への軌道投入及び、月からのサンプルリターンの提供

サービス価格帯
非公開。

いつ実現するのか・今のフェーズ(参考)
VR事業は既に複数イベントへの出展経験あり(SXSWなど)。
2020年代前半に月面着陸船に相乗りし小型ロケットの試験打ち上げ実施予定。2020年代後半には月からのサンプルリターンを実施する計画。

・株式会社amulapo(アミュラポ)

事業概要
xRを利用した宇宙飛行士体験コンテンツの開発を行っています。観光庁の実証事業「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」として進めている、鳥取県の砂丘を月面に見立てた体験プログラムの制作などで知られています。また、教育事業にも力を入れていて、宇宙がテーマのオンライン学習サービスを提供しています。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
xRコンテンツを必要とする企業や自治体

サービス価格帯
・バーチャル宇宙飛行士選抜試験(小学校高学年):3,500円/回
・空想月探査物語(18歳以上、11月から開始予定):9,800円/回
・コンテンツ制作受託:36万円~

いつ実現するのか・今のフェーズ
すでに複数のサービスが展開されている他、2025年までに以下2つの構想が進んでいるようです。

・つくばを中心とした科学テーマパーク構想: 2025年までに基盤を構築、年間50万人、100億円の観光消費額を目指す。
・鳥取砂丘での月面開発拠点化構想: 2025年までに研究所等を整備し、宇宙エンタメ、宇宙機の開発、生産、実証フィールドとなる予定。

・映画の撮影

事業概要
2021年10月、『ミッション・インポッシブル』シリーズで知られるトム・クルーズ氏がISSでの映画撮影に挑む予定です。映画撮影というサービスを提供している企業はありませんが、ISSの滞在を提供する企業の他、ヴァージンギャラクティック社やブルーオリジン社の宇宙旅行が始まった今、リアルな宇宙空間での撮影に挑む映画が増えるかもしれません。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
明確に映画撮影というビジネスモデルがあるわけではありません。宇宙旅行提供を行う企業との交渉の上でフライトを実施し、撮影を行うという形となるでしょう。

サービス価格帯
ISS滞在の場合は、ISSまでのフライトでSpaceXの場合は5500万ドル(60.8億円)、滞在費は1泊あたり35,000ドル(約400万円)となっているため、仮に4泊5日の撮影の場合は、5514万ドル(60.95億円)となります。

また、ヴァージンギャラクティック社のフライトを貸切る場合は、6席x25万ドルで150万ドル(約1.66億円)となります。

いずれにしても、スタジオをおさえると考えた場合の撮影コストが桁違いですね。

いつ実現するのか・今のフェーズ
すでに映画撮影は上述の通り、撮影ができる環境はすでに整っており、2021年10月にトム・クルーズ氏がISSでの撮影を実施予定です。いったいどんな映像が撮れるのか、とても楽しみですね。

・Take-Two Interactive(テイクトゥーインタラクティブ)

事業概要
ゲームソフトウェア開発。多くのレーベルを傘下にもっている。

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
家庭用ゲーム機、またPC向けゲームソフトの開発。
家庭用ゲーム機ソフトの場合は、ライセンス料と委託生産料をハードウェア開発企業に支払い製造を依頼。
PC向けソフトの場合は、販売プラットフォームに使用料を支払う構造。

サービス価格帯
傘下にもつインディースタジオPrivate Divisionの代表作品が、宇宙船を開発し宇宙開発を体感するゲームのKerbal Space Program。
最新版の価格は、3980円。

・The Irregular Corporation

事業概要
インディーゲームを中心としたPC用ゲームソフト開発事業

ビジネスモデル(だれにどんな価値を提供しているのか)
販売プラットフォームに使用料を支払う。

サービス価格帯
宇宙開発の責任者となってプレイするゲームであるMars Horizonは、2050円。
※ESAが開発に全面協力。