見た目は痩せているように見えても、実は内臓脂肪が外見からは想像できない程付いているという方は珍しくありません。筋トレなどでダイエットをしようと考えている方は、気にしがちな体脂肪と併せて、内臓脂肪を減らすことも視野に入れてみましょう。今回は、内臓脂肪を落とす効果的な方法などを紹介します。
目次
内臓脂肪とは?
内臓脂肪は筋トレ・有酸素運動・食事を組み合わせて落とす
内臓脂肪とは?
内臓脂肪というのは、その名前の通り、お腹周辺の内臓に付いている体脂肪の事を指します。脂肪と言われるものには皮下脂肪と内臓脂肪の2種があり、皮下脂肪は皮膚と筋肉の間に付く脂肪であり、お尻や太ももと言った部位に付きやすいとされています。
これら2つが、ダイエットにおいてよく耳にする体脂肪と呼ばれています。皮下脂肪については、比較的短い期間の中で脂肪になりやすいとされていますが、その一方で落すこともしやすい脂肪であるという特徴もあります。
先に述べた通り、お腹周りに付く脂肪である為に、蓄積が続くとリンゴ体系と呼ばれる状態になりがちです。また、男性の方が女性に比べて内臓脂肪は付きやすいとされ、溜まり過ぎれば生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
内臓脂肪が増える原因
内臓脂肪が増加する原因についてはいくつか考えられており、そのうちの1つが加齢です。特に男性は年齢が50歳以上になると、全身の脂肪のうち内腹部の脂肪がおよそ6割を超えるとされ、年を経るにつれて増加する傾向が見られています。
これについては基礎代謝が関係しているとされ、性別に関係なく人間の基礎代謝は減少していきます。今までと同じ量の食事を摂っている筈なのに、なぜか脂肪が増えて太ってきたという方は、加齢によって基礎代謝が減少した可能性が高いです。
食べすぎ、運動不足も原因とされています。食べ過ぎは必要を超えるカロリーを摂取し、使われないエネルギーは脂肪としてお腹周りの臓器に付きやすいのです。運動不足は分かりやすいかと思われますが、消費されないカロリーが食べ過ぎと同じ原理でお腹に溜まってしまうのです。
内臓脂肪は生活習慣病に⁈
内臓脂肪は蓄積が続くと生活習慣病を引き起こすとされています。内蔵周辺の脂肪というのは代謝能力が比較的高く、これが血液中の脂肪濃度を高めてしまう原因になると言われています。
これはインスリン抵抗症と呼ばれ、すい臓で作られるインスリンの働きを悪くし、血圧がどんどん向上していきます。脂質異常症や糖尿病、高血圧と言った有名な生活習慣病は、その結果として起こる可能性があるのです。
内臓脂肪は筋トレ・有酸素運動・食事を組み合わせて落とす
内臓脂肪がどんな脂肪なのかについて解説しました。ため込むと生活習慣病の原因になり得るなど、良い事も起こりません。そんな内臓脂肪は、筋トレに有酸素運動、食事の組み合わせで燃焼させていきましょう。
落とし方①基礎代謝を高める(筋トレ)
まず1つ目は、筋肉トレーニングです、筋肉を鍛えて何を狙うかと言えば、ずばり基礎代謝の向上です。体のどの部位の筋肉を鍛えても基礎代謝の向上は狙う事が出来、単純に言ってしまえば、何もしていない内に消費するエネルギー量を多くするという事です。
人間の筋肉というのは、ただ存在しているだけでエネルギーを消費します。その原理で行けば、筋肉が多ければ多い程、よりたくさんのエネルギーを消費してくれます。その為、脂肪燃焼を狙うのであれば、筋トレをすることでそれほどの運動をしなくとも痩せやすい体が作れるのです。
落とし方②体脂肪を燃焼させる(有酸素運動)
続いて2つ目の、有酸素運動です。こちらは名前からわかる通り、体に酸素を取り込みながら行う運動の事であり、比較的体にかかる負荷を軽くしてその分長時間行います。ジョギング、ウォーキングなどの運動は有名な有酸素運動に数えられています。
先に述べた通り、有酸素運動では負荷を軽めにする分、長時間運動を続けますので、体内にある脂肪をエネルギーとして使用して代謝を促進させます。但し、走ったりするのは筋肉も消耗していますので、筋トレをした後に行うと最も効果的に働いてくれます。
落とし方③食事の改善
そして3つ目の、食事の改善についてです。これも内臓脂肪を低下させるのに重要な方法であり、理想としては摂取する栄養のバランスが取れているものが望ましいです。ここでいう栄養とは、タンパク質、脂質、そして糖質の3つです。
目指すのは、タンパク質が多く、脂質が少なく、炭水化物は中くらいの食事です。摂取するカロリーが消費するカロリーを下回るアンダーカロリーを意識したいのですが、角に制限を加えては十分な栄養を摂れず健康を阻害してしまいかねませんので、注意が必要です。