当時の社長が愚直なまでにやり続けたこととは
東京での試飲による認知度拡大作戦は、ある程度成功しましたが、まだまだ満足の行く売れ方ではありませんでした。実はもうひとつ東京での試飲大作戦の他に、厳しい経営下にあって当時の社長(現社長のお父さま)がやり続けていたことがあります。
それは、読み物(ニューズレター)の発行です。
社長はこれまでご愛顧いただいているお得意さまに、年4回読み物系冊子を作成して送っていました。現在は発行していないそうですが、なんと22年にも亘って出し続けたのだとか。運転資金が厳しい時も、会社の方針に賛同できず、職人さんが去っていった時もずっと読み物を出し続けました。
その読み物には何を書いていたのでしょうか?
そこにはセールス的な要素(お茶を売る)よりも、お茶の周辺のことや会社としてのお茶作りに対する熱い思いを書いていたそうです。
商品云々よりも会社の姿勢が読み物を通じて伝わり、着実にファンを増やし、徐々にですが、献上加賀棒茶は広まっていきました。そして北陸新幹線開通もあってブレイクしたのです。
献上加賀棒茶の栄養成分
「葉のお茶」と「茎のお茶」では栄養的にはどうなのでしょうか。
お茶の葉っぱにはカテキンが多いですが、茎にはアミノ酸が多いことが近年判明しました。茎を主に使った棒茶も栄養豊富であることが証明されたのです。

(画像=『たびこふれ』より 引用)
こちらが献上加賀棒茶です。封を開けただけで上品な芳ばしい香りが立ちのぼってきます。

(画像=『たびこふれ』より 引用)
丸八製茶場の本社・工場に併設する直営店「実生」の喫茶スペースでは、ほうじ茶とお菓子のセットを味わうことができます。(お茶とお菓子のセット500円/税込み)