目次
代表的なリスクは?
・不動産投資の代表的なリスク
・FXの代表的なリスク
まとめ
代表的なリスクは?
不動産投資の代表的なリスク
空室リスク
不動産投資では、家賃収入が主な収入源となります。そのため、賃借人が退去してしまい空室が発生すると、収入が途絶え、ローンを利用している場合は、その返済の支払いに家賃収入を当てられずに持ち出しとなってしまいまうというリスクがあります。
災害リスク
不動産が負うこととなる災害もリスクの一つです。代表例として火災、地震、台風等の天災をはじめとしたリスクが挙げられます。
周辺環境と変化の予測
立地は、住まい選びの重要なファクターです。だからこそ、投資不動産を所有する場合は、周辺環境の変化に目を光らせなければなりません。周辺環境の変化によって、エリアの人気が落ちて、空室だらけになってしまうということもあるからです。周辺環境の変化の例としては、会社員や学生を顧客として見込んでいたのに、企業や大学が撤退したというケースや、便利なお店の閉店、嫌悪施設が新たに立つケースなどがあげられます。
都市計画やお店の経営方針など、ヒントとなる情報は公開されていることもあります。調べられることに関しては、事前によく調査して購入するようにしましょう。
金利変動
多くの場合、不動産投資では銀行から借り入れを行うことになります。この時、選択することになるのが、変動金利と固定金利です。変動金利は金利が安い反面、経済政策や景気の波に応じて金利が変化します。反面固定金利は、変動金利よりはやや金利が高くなるものの、返済が終わるまで一定の金利が適用されます。
変動金利を選んだ場合、金利は安くなることもありますが、高くなることもあります。今のところ金利上昇の目立った動きはないものの、可能性としては無視できません。
FXの代表的なリスク
為替変動リスク
FXのリスクといえば、なんといっても為替リスクです。為替は世界情勢やその国の中でのテロ、原油価格や統計的な要因によって、目まぐるしく変化します。FXでは、買い、もしくは売りを行った状態のことを「ポジションを持つ」といいますが、ポジションを持った後は、この為替変動リスクのために、常に気を抜けない状態が続き、ともすれば一気に暴落、暴騰で1文無しになってしまうこともあります。
FXをやる際は、世界情勢やテクニカル分析などにより、リスクを分析したうえで臨むのがよいでしょう。
高レバレッジに注意
先に、FXは口座を開いてしまえば特にこれといった手続きなしでレバレッジを25倍までかけられると説明しました。これはメリットですが、適切なリスク管理を行わないと、大きな危険を伴います。
具体的に説明します。話を簡単にするために1ドル100円のレートで1,000ドル購入した時場合を考えてみましょう。レバレッジ1倍で購入した時、ドルの価値が100円下がると、保有資産は0円となります。しかし、レバレッジ2倍で購入した場合、その半分の50円下がったところで、資産は0となり、それ以降は赤字になってしまいます。レバレッジ4倍だと25円、さらに25倍で購入した場合は、たったの4円下がった時点で資産が0になる計算です(なお、わかりやすくするために買値と売値の差であるスプレッドはないものとしています)。
為替は時に大きく動くものです。高レバレッジの取引では、少しの値動きだけで、赤字に転落してしまうリスクがあることがお分かりいただけたでしょうか。
時間を取られてしまう
為替は常に変動します。そのため、小刻みに取引を繰り返すスキャルピングではもちろん、そのほかの取引スタイルでも、常に為替の動きを気にかける必要があります。突然の暴落暴騰への不安により、本業の勤務時間の最中でも相場が気になってしまうというケースの方もいるようです。
いついかなる時も相場をチェックしていないとストレスを感じることや、結果的に相場につきっきりになってしまい、時間を取られてしまうようになるというのはリスクといえます。
まとめ
いかがでしたか。FXは短期的かつハイリスクハイリターンの投資、不動産投資は中長期かつ安定した収入を得られる投資であるということがおわかりいただけたでしょうか。資産を増やす目的に応じて、自分に合った投資の方法を検討してみてください。
なお、FXの中にはスイングトレードやスキャルピング、不動産投資には区分マンション、マンション一棟、戸建て、などの手法があります。それぞれ少しずつ違ったメリットデメリットがあります。
監修: 伏屋慶二 (日本ファイナンシャルプランニング株式会社 代表取締役社長)
※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。
提供元・RENOSYマガジン
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