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FXと不動産投資、運用の手間がかかるのは?
レバレッジ効果の大きさは?
FXと不動産投資、運用の手間がかかるのは?
FXと一口にいっても、取引のスタイルによって投資期間が数時間から数年と幅があります。FXの取引スタイルのうち、スキャルピングとよばれる方式では、小さい利益を数分で積み重ねていくことから、パソコンに張り付いている必要があります。
また、それ以外のスタイルでも、暴落や暴騰のリスクと常に戦わねばならず、いかなる時も為替の動きを押さえておかなければならないという手間と、気づいたら一文無しにもなりかねないという心理的なストレスはあり、これは流動性の裏返しともいえますが、デメリットと捉えることもできます。
しかし相場を読んで状況を判断するという以外には、特にこれといった運用の手間がありません。想定通りに相場が推移しているかを確認し、リスクが大きくなりすぎないようにコントロールするくらいです。普段忙しいサラリーマンでも夜間などにパソコンを開いて参入できることは、FXのメリットの一つといえるでしょう。
自分の使える時間に合わせた取引スタイルを選ぶとよいでしょう。
一方の不動産投資は、所有する不動産の数と規模の違いよりも、不動産の建物管理と賃貸業務を自ら行うかどうかによって、手間のかかり具合は大きく変わります。
所有する建物の管理と賃貸業務を第三者に業務委託していれば、手間はほとんどかかりません。しかし自分で管理を行おうとすると、入居者とのコミュニケーションや入退去のタイミングで発生するクリーニング、入居者探し、毎月の集金や家賃滞納があった場合の催促など、管理業務は多岐にわたります。
また、建物を扱う関係上、建物が劣化するので、定期的な外壁の塗り替えや、マンションであればエレベータや配管などの大規模な修繕が発生します。
さらに建物が時代に合わなくなってきたら間取りやお風呂などの設備を新しくするリフォームが必要になる時もあります。
建物管理と賃貸業務を自分自身で行おうとするのは、品質管理の知識、コスト感覚やときにセンスを必要とし、関係するいくつもの業者と調整したり、現地にも頻繁に足を運ぶという手間と時間ががかかります。
レバレッジ効果の大きさは?
レバレッジは「てこの原理」という意味です。FXでは、少ない手持ちの資金(証拠金)で大きな金額の取引ができることを意味します。利用するサービスによりシステムはさまざまですが、口座さえ開いてしまえば、一般に特にこれといった手続きなしでレバレッジを25倍(国内の事業者に限る)までかけることが可能です。
この手軽さがメリットとなりますが、十分気を付けてリスク管理をしないと、資金が減っていくのも早いので、一長一短ともいえます。
不動産投資におけるレバレッジは、借り入れを利用することで、収益を高める効果が期待できることを意味します。金融機関からの融資によりレバレッジをかけます。不動産投資ローンは一般的に収入の8倍くらいまで融資がおりるといわれていますが、手持ちの資金をどの程度使って不動産を購入するかによってもレバレッジが何倍になるかは異なります。8,000万円の不動産を自己資金1,000万円、借り入れ7,000万円で購入したとすれば、自己資金で投資するときの8倍となります。