夏の代表的な野菜といえばナスやトマトですが、実はトマトがナス科ということをご存知でしょうか。ナス科の野菜にはナスやトマトだけでなく、他にも身近でお馴染みの野菜がナス科に分類されているのです。こちらの記事ではナス科の野菜についてまとめてみました。さらにナス科野菜のおすすめレシピも紹介するので参考にしてみましょう。

目次
ナス科の植物の特徴
ナス科の野菜の特徴

ナス科の植物の特徴

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

トマトとナス、どちらもナス科の野菜ですが、見た目では同じ種類に分類されているとは思いません。そこでナス科の植物の特徴を理解して共通するポイントを把握してください。

ナス科の原産地

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

ナス科は主に熱帯から温帯、アジアや南米などの暖かい地方が原産地で、インド東部という説がもっとも有力です。そのためナス科植物を育てるには強い日差しと高温が必要とされています。

日本に伝わった時期は明確にはされていませんが、奈良時代の書物にナスを栽培していた記述が多くあることから、奈良時代にはすでに日本にあったことが示されています。

多くの種類は一年草や多年草ですが、日本で育てられるナスは基本的に越冬が難しいこともあり一年草扱いになっています。現在ではハウス栽培によって収穫時期が夏に限らず、いつでも入手可能です。

ナス科の花の種類

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

ナス科の花は両性花でひとつの花におしべとめしべの両方があり、自家受粉ができるようになっていますが、他家受粉も可能です。

花はがく片5、花冠5裂、雄ずい(おしべ)は5本、雌ずい1本です。茎と葉の付け根部分から花柄を伸ばした場所に花が咲き、花の色は紫が多く、他にも白や赤、青、黄色など様々な色の花で見た目にも楽しめます。

ナス科の野菜の種類

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

ナス科の植物は世界中で約115属もあり、食用とされる野菜の種類はナスを始め、トマトや唐辛子、ししとう、ピーマン、じゃがいも、タマリロがあります。

そのなかでも色々な調理法で食卓に並ぶことも多いナスは、元々水分が多く栄養の少ないものだと認識されていました。しかし現在ではビタミンB群やビタミンC、鉄、カルシウム、食物繊維、カリウムなどを含むことがわかっています。

また、ポリフェノールの1種であるナスニンは抗酸化作用のあるアントシアニン系の色素であり、老化予防や動脈硬化予防にも効果があります。カリウムを多く含むため、利尿作用があり身体を冷やす作用があるので多量に摂取する場合にはショウガなど身体を温める作用のあるものとの同時摂取がおすすめです。

ナス科の野菜の特徴

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

先程も記述したようにナス科の植物には食用となる野菜が複数存在します。普段から食べられるものとしてナスやトマト、じゃがいも、ピーマンなどがありますが、それらの特徴も見てみましょう。

ナス科の野菜には気をつけたい毒が!

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

食用となるナス科の野菜には食べるときに気をつけなければいけない毒があります。もっとも知られているのがじゃがいもの芽ではないでしょうか。じゃがいもを調理する際には芽の部分を取り除くことが基本ですが、これはじゃがいもの緑色の皮部分や芽にはソラニンと呼ばれるアルカロイド系の毒素が含まれているからです。

しかしじゃがいもの芽に毒があることを知っていても、ナス科の野菜にはすべて毒性があることはあまり知られていません。ですがナスやトマトを食べるときに「毒性がある」とは聞きませんが、これはナスやトマトに含まれるアルカロイド系の毒素がかなり微量だからです。そのため食べ過ぎる、一度に数kg単位で食べることがなければあまり心配ありません。

アレルギー体質の人は注意が必要

ナス科の野菜は実は身近にたくさんある!主な野菜とおすすめレシピをご紹介!
(画像=『工具男子』より引用)

食べ過ぎることがなければ毒の心配がないナス科の野菜ですが、アレルギー体質の人は少し注意が必要です。

ナス科の野菜に含まれる毒性は主にアルカロイド系ですが、ナス科野菜にはアレルギー反応を起こしやすいレクチンの含有量も多く、アレルギー体質で体調が良くないときにはあまりナス科野菜を食べないほうが良いでしょう。

また、アレルギー体質でない人でも可食部である実以外の葉や茎などにはソラニンやトマチンなどが含まれているため、口に入れないようにしてください。