「仕事とプライベートをどの程度切り分けてるか」で、大切にするポイントが変わる?

夏野: 今までのみなさんの話をうかがっていると、「仕事とプライベートをどの程度切り分けているか」で、大切にするポイントが変わってくる気がしました。

【討論】収入vs生活vs働きがい、仕事をするうえでどれが一番大切?
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

宿木: 私は、生活と仕事を分けた方が本当はいいのだろうと思ってるのですが、結局分けきれない“情緒”があります。そういう意味でも、私の場合は「働きがい」をやはり重視した方がいいのかなと思いました。

たとえば「この人がお仕事をお願いしてくれるから」というふうに、働きがいにすがることで心が安定するんですよね……。

夏野: 私が働きがいをそこまで重視してないのは、「仕事では商品を作っているから」かもしれません。

たとえば私にとって、論文執筆は自分の思いや体験が詰まった「作品」に近いところがあります。それを否定されたら泣いちゃいますし、能力を否定された気がして、落ち込んでしまいます……。

ただ、仕事で作る記事はあくまで「商品」なので、どんなに赤入れや修正されても落ち込みません。プロとして適切なクオリティの商品を作り、クライアント様から報酬をいただくことを重視しているので、働きがいよりも収入を大事にしてるんだと思います。

少年B: わたしも夏野さんと同じく、納品物は「商品」と捉えてます。あくまでも労働の成果物なので。逆に、100%自分の好きなようにしたいなら、個人のブログでいいよねって感じです。

【討論】収入vs生活vs働きがい、仕事をするうえでどれが一番大切?
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

夏野: あと、私は収入の他に睡眠も大事なので、どれだけ収入が良くても睡眠を削る仕事だけは絶対ダメですね。1日9時間は寝たい。そう考えると、もしかしたら私も生活にもこだわっているのかもしれません。

宿木: 私は以前、自分とビジネスの価値観が合わない人と働いていた時期が長くあったので、やっぱり働きがいは重要です。1日24時間のうち8時間を占める仕事だからこそ、その時間を大切にしたい気持ちがあります。ただ、1日3時間だけ働けばいいという感じならば、働きがいがなくてもいいかもしれません。

まとめ

今回は夏野さん、宿木さん、少年Bさんにフリーランスの仕事において重要視しているポイントを聞かせていただきました。

生活とプライベートを切り分けた上で仕事に取り組むか、または仕事とプライベートの境界線が繋がっているかどうかにより、「収入」「生活」「働きがい」など重視するポイントが変わっていくのかもしれませんね。

夏野さんは仕事とプライベートを切り分けているからこその割り切った「収入重視派」、Bさんは生活と仕事が地続きだからこその「生活重要派」とされているのかもしれません。また、宿木さんのように「働きがい」を求めることでモチベーションを保つというスタイルもあります。

フリーランスは人によって働き方が千差万別。自分がどう働きたいか、いま一度考えてみるのもいかがでしょうか。

(執筆:みくまゆたん 編集:じきるう 協力:フリラボの皆さん)

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文・みくまゆたん/提供元・Workship MAGAZINE

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