目次
J-REIT(不動産投資信託)
・J-REIT(不動産投資信託)のメリット
・不動産投資信託(J-REIT)のリスク
民泊
・民泊のメリット
・民泊のリスク
J-REIT(不動産投資信託)
REITは、Real Estate Investment Trustの略語です。日本で行われているREITなので、頭にJが付きます。J-REITは投資信託の1つで、投資家が信託会社に資金を提供し、資金運用を委託する投資の種類です。信託会社は、他の投資家からの資金と合わせて、不動産へ投資して、運用から得られた収益を投資家に分配します。
不動産投資信託は、投資資金の少ない投資家、不動産物件の選定が苦手な投資家、堅実的な利回り(銀行の利息よりも有利な程度)を望む投資家に向いています。次に、メリットとデメリットを見てみましょう。
J-REIT(不動産投資信託)のメリット
- 1万円程の少額から投資できる
- 運用を委託するので、委託後、投資家は何もしなくてよい
- 手堅い不動産物件での安定した利回り案件から、海外物件などに投資する高利回り案件までと選択肢が広い
- 現金化しやすい
- 購入時に、不動産取得税がかからない
- 想定外の修繕費が発生しない
- 入居者、利用者がいないので、クレーム対応の煩わしさがない
不動産投資信託(J-REIT)のリスク
- 自己資金での投資が一般的
- 信託会社の倒産リスクがある
- 不動産自体を所有しないので、ケースバイケースで、自分自身で住むといった運用ができない
- 利益の配分には課税される(2037年までは、所得税と住民税の合計で20.315%、2038年からは20%)
民泊
民泊とは、旅行客などをホテルなどの宿泊施設ではなく、マンション・戸建てなどの一般住宅に宿泊させて、宿泊料を得る投資の種類です。
日本政府が経済成長の柱の1つとして、観光立国化を推進していますが、それに伴い訪日外国人観光客数が増加しています。訪日外国人観光客にとっては、ホテルなどよりもリーズナブルな料金で宿泊でき、人気があります。ホテルの供給よりも旅行客の需要が多く、宿泊設備の不足という問題が生じています。また、空き家が社会問題になっており、空き家数は今後も増加の見込みです。これらの諸問題の対策として、短期間で完成できるリノベーションを使った民泊が注目されています。
民泊は、相続などで空き物件を所有している投資家に向いています。次に、メリットとデメリットを見てみましょう。
民泊のメリット
- 資金負担の少ないリノベーションで始められる
- まだ始まって間もない投資なので、工夫の余地が十分ある
- 物件の不動産価値を維持できる
- 外国旅行者とコミュニケーションを図れる
民泊のリスク
- 集客という専門的な知見を要する
- 営業日数が制限されている(年間最大180日)
- 行政への届け出が必要
- 外国人が宿泊者の場合、生活習慣の違いにより、近隣住民からの苦情トラブルや事故(火災など)のリスクがある