HMBというサプリメントをご存知でしょうか?

HMBは、最近インターネット広告を中心に人気を集めているサプリメントですが、その効果については今一つはっきりしないという方が多いと思います。

そもそもHMBとは何なのでしょうか。

この記事では、そもそもHMBの説明、HMBとプロテインの違い、効果的な併用の仕方をカシカリ編集部が専門家に伺った内容をご紹介します。

目次
HMBとは何か?
HMBの効果・役割は?

HMBとは何か?

HMBとプロテインは併用すべき?それぞれの効果や飲み方について
(画像=引用元:コナミスポーツクラブ、『KASHI KARI』より引用)

HMBとは、BCAAに含まれるロイシンの代謝産物であり、摂取されたロイシンが最終的にHMBの形になって吸収されていきます。

摂取されたロイシンのわずか5%ほどしかHMBとして吸収されず、それ以外は体外に排出されてしまうことから、より効率的にHMBを摂取できるように開発されたのがHMBサプリメントになります。

HMBだけ飲めばプロテインは不要なのか?

よく、HMB商品の広告には「プロテイン不要」「プロテイン20倍の効果」といった言葉が見られます。

これだけ見ると、HMBはプロテインの代用になるサプリメントであり、HMBがあればプロテインは飲まなくてもOKのようにも思えてしまいます。

しかし、実際の効果についてはそのようなことはなく、HMBとプロテインはそれぞれ筋肉に対してメリットをもたらすものの、筋肉に対するアプローチが異なります。

HMBの効果・役割は?

HMBの効果1:「筋肉を作れ!」と指令を出す。

HMBは摂取することにより、脳に対して「筋肉を作れ」という指令を出します。

筋肉は筋トレなどの運動により刺激を加え、そこに十分な栄養と休養を与えることで回復し、成長していきます。

筋肉を作るために必要な栄養素の代表例として、たんぱく質があります。

このたんぱく質を多く含むサプリメントこそがプロテインになります。

HMBはあくまでも脳に対して筋肉を作るように指令を出すという、いわば現場監督のような役割を担うのであって、筋肉を作るための作業員ともいえるたんぱく質が無ければ、筋肉を作ることができません。

HMBの効果2:「筋肉を分解させるな!」と指令を出す。

その他のHMBの効果としては、筋肉の分解抑制効果があります。

筋肉は常に合成と分解を繰り返していますが、体内のエネルギーがなくなってしまうと、筋肉がアミノ酸に分解されて、それがエネルギーとして使われてしまいます。

筋肉が分解されてしまうと、せっかく鍛えたものが無駄になってしまいます。

HMBを摂取することにより、筋肉の分解を促進する回路の働きを弱めることができますので、筋肉を作るだけでなく、守る効果も期待できます。

HMBの効果3:筋肉の疲労を軽減する効果

また、HMBには筋肉の疲労を軽減する効果も期待できます。

筋肉のリカバリーを早めることで、次のトレーニングでのコンディションを整えることができ、質の高いトレーニングができるようになる他、怪我の予防にもつながります。