フリーランス広報の仕事内容は?

フリーランス広報のなり方3ステップ。現役広報に必要なスキルと報酬相場を聞いてみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

ゆぴ:
フリーランス広報の具体的な仕事内容を教えてください!

1. ヒアリング・戦略設計

あい:
まず、広報の要となるのが「戦略設計」です。現時点のフェーズと目的をヒアリングしたうえでスケジュールを引き、アクションプランに落とし込みます。

たとえば、新サービスなのであればプレスリリースを定期的に出す、世界観を伝えたいならメディア運営をする、ユーザー獲得をしたいならSNS運用に力を入れていくなど、目的によって広報手段はさまざまなので、半年〜1年単位で設計していきます。

2. プレスリリースの作成

あい:
プレスリリースとは、企業が出す公式文書のこと。

新商品、あるいは新サービスなどをリリースするときに用います。あらゆるニュースのもととなる報道発表資料であり、プレスリリースを執筆することは広報の基本的な仕事のひとつです。フリーランス広報として、単発で依頼されやすい仕事でもありますね。

3. メディア・SNS・メールマガジンの運用

あい:
企業やサービスの認知拡大のために、メディアやSNS、メールマガジンの運用なども担うことがあります。「採用広報」の場合、社員インタビューを実施するなど、採用サイトに掲載するためのコンテンツ制作も行います。

4. イベント運営

あい:
商品やサービスの発表会や体験会、ユーザーの交流会などを企画します。

5. メディアリレーションの構築

あい:
新聞、テレビ、雑誌、Webメディア、ラジオ、インフルエンサーなど、あらゆるメディアとの関係性を構築します。

イベントに赴いたり、こちらからコンタクトを取って営業をしたりと、その方法はさまざまです。​​​​また、会社の顔となって取材を受けることもあります。

フリーランス広報になる3ステップ

フリーランス広報のなり方3ステップ。現役広報に必要なスキルと報酬相場を聞いてみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

では、具体的にフリーランス広報になるにはどうすればいいのか。3つのステップに分けて教えていただきました!

ステップ1. ライティング・SNS運用スキルを学ぶ

あい:
まずは広報の仕事の基本となるプレスリリースから取り組み、ライティングスキルを磨くこと。

また、自分のSNSで情報発信をしながら、PDCAを回してSNS運用を学ぶことも有効です。企業の人でSNSをやらない人は多いから、「SNSが好き」というだけでも強みです。

情報発信にまつわるミニマムスキルを身に着けることから広報にチャレンジしてみるといいと思います。

ステップ2. 広報本を読む、他社研究をする

あい:
ライティングに慣れたら、少しずつ知識をつけて、引き出しを広げていきます。

具体的には、広報にまつわる本を読んだり、他社が何をやっているのか研究をしたり、さまざまなメディアに触れたりと、積極的にインプットしていくことが大切です。

ステップ3. 学びながら並行して案件を進める

あい:
私がオススメしているのが、学びながら並行して案件を進めていくこと。ただ知識を蓄えるだけではなく、学びを活かして挑戦をしてみることで、広報として成長できると思います。

とはいえ、実績のないところからいきなり広報をお願いされることはないので、まずは低単価や無償でプレスリリースを執筆したり、インタビューを行ったり、ポートフォリオとして残せる仕事をやってみて、徐々に領域を広げていくのがいいと思います。

あるいは、WebメディアのディレクターやSNS運用担当者を募集しているところに入り、後々広報の上流の部分を任せてもらうのもひとつの手。

広報は全体像をつかむまで4〜5年かかると言われているほど領域が広いので、一気にできることを増やすというよりは、一つひとつ獲得していくという目線で取り組むといいと思います。

広報の勉強におすすめの本・Webサイト

あい:
本に関しては、全体像が掴めるものと、事例を交えたものの両方を読むこと。そして、意外と勉強になるのが経営者の本を読むこと。広報は経営者と話す機会が多いため、経営者マインドを知ることも役に立ちます。

フリーランス広報のなり方3ステップ。現役広報に必要なスキルと報酬相場を聞いてみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

『新・戦略思考の広報マネジメント』では、広報に必要な具体的なスキルを含め、体系的に広報の仕事の全体像を網羅することができます。

フリーランス広報のなり方3ステップ。現役広報に必要なスキルと報酬相場を聞いてみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

広報は担当領域が広いぶん、やることが曖昧なのが難しい点。『サニーサイドアップの手とり足とりPR』では実案件を参考にしながら、広報の手法をひととおり学ぶことができます。

フリーランス広報のなり方3ステップ。現役広報に必要なスキルと報酬相場を聞いてみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

大企業とベンチャー企業では広報のやり方がまったく異なります。『【小さな会社】逆襲の広報PR術​​』はベンチャー企業や中小企業の広報をやりたいという方におすすめの一冊です。

あい:
SNSの運用などに関しては、Webサイトの記事やインフルエンサーの発信などから勉強することが多いです。

  • THE SOCIAL MEDIA(ザ・ソーシャルメディア)
  • MarkeZine(マーケジン)

あい:
また、企業でひとりで広報をやられている方はたくさんいます。Twitterなどで「#ひとり広報」で検索をかけてフォローしてみると勉強になると思います。