フリーランス広報に求められるスキルは?

では、具体的に「フリーランス広報」に必要なスキルにはどのようなものがあるのか。あいさんによると、大きく分けて5つのスキルが必要だといいます。
1. 情報収集スキル
あい:
まず、委託先の会社やターゲットユーザーの情報を網羅するのはもちろん、その会社が位置している業界についても幅広く理解しておくことが必須です。
情報収集が苦手だと、広める手段が見つからず、時代に置いていかれた広報になってしまいます。
「ネタ」は降ってくるものではなく、拾いにいくもの。SNSでリサーチをしたり、社内の人とランチをしたりと、アクティブに情報を取りにいくことが大切です。
2. コミュニケーションスキル
あい:
広報は「メディア」「社内」「顧客」など、さまざまな方面に対して関係構築をするのが仕事です。
たとえば、会社の代表が表に出たくない内向き志向だった場合、どうしたら前向きに取材に出てもらえるのか、仕掛け作りをしたり、ハードルを下げたり、気持ちよく協力してもらうことも大切な仕事のひとつ。
メディア側に対してはニュースバリューのあることを端的に伝えたり、ユーザーに対しては直接会ってヒアリングをしたりと、とにかく人と関わる機会が多いので、コミュニケーションスキルは欠かせませんね。
3. ライティングスキル
あい:
広報は、書く機会が多い職種でもあります。社内ブログ、メルマガ、プレスリリースなど、すべてにおいて「ライティングスキル」が基盤となってくるので、最低限押さえておきたいスキルです。
4. 企画力
あい:
「企画されたことをどう広めるかを企画する」のが広報の仕事。広報をしているうちに、広め方には決まった型があることに気付くかと思います。たとえば、メディアを立ち上げる、プレゼントキャンペーンをする、イベントを開催するなど。
でも、違うサービスなのに型に当てはめたり、以前成功したことと同じことをしたりするだけでは、広まっていきません。
それぞれのサービスをきちんと理解し、サービスに合わせた「広め方」を企画することが必要となります。常日頃からアンテナを張り、広め方の引き出しを増やすことが大切です。
5. 「好きになる」力
あい:
そして、最後に大切なのが「好きになる力」、ひいては「知る努力」ができることです。大前提として、広報がそのサービスを愛していなければ、そのサービスを魅力的に伝えることはできないと考えています。
「客観的な視点を持って愛する」というのは誰でも取り入れやすいスキルだと思います。
フリーランス広報はどんな人に向いている?

ゆぴ:
フリーランス広報はどんな人に向いているお仕事だと感じますか?
あい:
まず、メディアやSNSが好きな人。実際に自分で触りながら、それぞれのメディア特性を理解し、楽しんで使いこなせる人は強いと思いますね。
また、自分で情報発信をしている人に関しては、「広報」の仕事はその延長線上にあるものだと思っているのでやりやすいと思います。SNSが苦手な広報も多いので、SNSをやっているだけでもプラスになりますよ。
また、スピードが求められるので、レスポンスが早い人も良いですね。企業は広報が情報を勝手に巻き取って発信してくれることを期待しているので、コミュニケーションコストがかからない方は重宝されると思います。