様々な油が発売されていますが、それぞれの油の特徴や正しい使い方はご存知ですか?ここでは、それぞれ油の特徴や正しい使い方、調理方法などご紹介していきます。油の特徴を把握し、料理に合った油を使用することで、料理をより美味しく作ることができるようになるでしょう。
目次
油の正しい使い分け知っていますか?
料理の用途別・おすすめの油
油の正しい使い分け知っていますか?
まずは、油の基礎知識や種類から見ていきましょう。料理に使用可能な油は思っている以上に種類が豊富です。どのようなものがあるのか、確認してみてください。
料理用油の基礎知識
油を摂取すると太ってしまうと認識している方が大半のはずです。しかし、種類によってはダイエット効果を得られる油もあります。
油の成分は、飽和脂肪酸と不飽和和脂肪酸の2つに分けられます。
【飽和脂肪酸】
肉や乳製品に含まれている油のことを指し、代表的なものにバター、ココナッツオイル、ラードなどドロドロとしている油があげられます。また飽和脂肪酸はさらに短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つに分類されます。
【不飽和脂肪酸】
不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸がドロドロしている油なのに対し、サラサラとしている油のことを指します。主に魚や植物に含まれており、サラダ油やオリーブオイルなどオレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸のものがこれに当たります。
料理用油の主な種類
では、料理に使用することが多い不飽和脂肪酸の油の種類を1つ1つ見ていきましょう。
【オレイン酸】
長期保存や加熱調理に向いており、悪玉コレステロールだけを下げてくれるので生活習慣病の予防効果もある油です。
- キャノーラ油
- オリーブオイル
- 菜種油
- アルガンオイル
- アボカドオイル
【リノール酸】
コレステロール値を下げる効果がありますが、善玉、悪玉ともに下げてしまうので摂取過多に気をつける必要があります。
- サラダ油
- グレープシードオイル
- ごま油
【α-リノレン酸】
血中の中性脂肪の減少などダイエットにも効果があるとされています。しかし酸化に弱いので加熱調理は禁物です。加熱せず、そのまま摂取する必要があります。
- アマニ油
- シソ(エゴマ)油
油を使い分けることでもっと料理がおいしくなる
サラダ油は自宅に常備しているというご家庭が多く、その他にもごま油やオリーブオイルであれば使い分けているという方もいらっしゃるでしょう。料理に合わせて、これらの油を使い分けるだけで、ワンランク上の料理にすることができます。
いつも同じような味になってしまうという方にも、油を使い分けることはおすすめです。ここからは、油の種類と使い方など詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
料理の用途別・おすすめの油
では、どのように油を使い分けたら良いのかチェックしてみましょう。加熱に向いている油、加熱せずに使用できる油、お菓子作りにおすすめな油をご紹介していきます。
炒め物や揚げ物には「酸化しにくい油」を
熱に強い油が酸化しにくいと言われており、オレイン酸を多く含んでいるものや抗酸化物質を含んでいるものがおすすめです。オリーブオイルやコーン油、なたね油などが加熱に強い代表的な油にあげられます。
生で取りたい時は「オメガ3」を含む油を
オメガ3は健康にも良く、ダイエット効果もあるため積極的に摂取したい成分です。アマニ油、しそ油、エゴマ油などがあげられ、体のコンディションを整えてくれる油です。ただ、加熱すると酸化してしまいやすい油のため必ず生のまま摂取することを心がけましょう。
お菓子作りには酸化しにくく香りの少ない油を
お菓子作りには味にクセや香りがない油がおすすめです。また酸化しにくいものを選ぶと良いでしょう。グレープシードオイルや菜種油などはお菓子作りに向いているといわれています。クセのない油を選ぶ必要がありますが、ココナッツオイルに関しては甘い香りがするのでお菓子作りに向いています。