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短期間ロックダウン
他州との温度差

短期間ロックダウン

コロナ発生初期の2020年3月からゼロコロナを約10ヶ月間継続し、次に市中感染が見つかったのが2021年1月末。海外からの帰国者を隔離するホテルの警備員が1名感染し、症状が出てテストするまでの数日間街を徘徊していたことが発覚しました。

ついにオーストラリアがパース以外は開国!約2年間の鎖国を続ける西オーストラリア州の実情とは?~国境よりも固い州境~
(画像=『たびこふれ』より引用)

久しぶりの市中感染者に緊張が走り、パースは急遽5日間のロックダウンに。この警備員の行動範囲が公表され、この5日間で1日1万人近くの人がテストを実施しましたが新規感染者は確認されずロックダウンは5日で解除され、また平和が戻りました。

このあと4月と6月にも市中感染が見つかり短期間のロックダウンがありましたが、全て経路が明確で感染拡大には至りませんでした。

ついにオーストラリアがパース以外は開国!約2年間の鎖国を続ける西オーストラリア州の実情とは?~国境よりも固い州境~
(画像=『たびこふれ』より引用)

普段から全くマスクをしないでこの短期間ロックダウンに効果があるのかと議論されることがありますが、結果から見て感染拡大に至っていないことから、一定の効果はあるものと思われます。

他州との温度差

こんな感じで西オーストラリア州に関しては少しのロックダウンはあっても、基本的にはコロナもマスクさえも関係ないような生活を約2年間送ってきています。私のようにパースから離れて暮らしていると、最初の1ヶ月のロックダウン以降はほぼ関係のない生活です。つまり、州民の不満もそこまでありませんでした。

ついにオーストラリアがパース以外は開国!約2年間の鎖国を続ける西オーストラリア州の実情とは?~国境よりも固い州境~
(画像=『たびこふれ』より引用)

それに比べ、各州ではロックダウンをしてコロナを封じ込めようにも人口密度の違いもあり、メルボルンでは世界最長の267日間のロックダウンがあったり、シドニーではオミクロン株によって1日数万人を超える新規感染者が出たりしていました。

ついにオーストラリアがパース以外は開国!約2年間の鎖国を続ける西オーストラリア州の実情とは?~国境よりも固い州境~
(画像=『たびこふれ』より引用)

経済や人々の不満を解消するためにも仕方なく他州が続々と州境を開けるなか、それでも西オーストラリア州だけは頑なに拒み続けていました。一時は感染者数の少ない州に対して州境を開けたこともありましたが、その州に少しでもクラスターが発生したら翌日には容赦なく閉めるというスタイルを貫き通し、いつしか西オーストラリア州の州境は『鉄壁』とまで言われるようになりました。