二地域居住のパターン
二地域居住にはいくつかのパターンがあり得る。
- 仕事が単一、都市部で仕事し休日は地方。
- 仕事が単一、地方で仕事、休日は都市部に在住。
- 仕事が複数、都市部と地方それぞれにある。
1.はサラリーマン等やアウトドア志向者であり得るケース。2.は元々都市部在住者が地方にスキル提供する場合。3.はスキルある人がフリーランス的に活動する、あるいは地方在住者が農閑期等に都市部に出稼ぎする場合。
筆者は2.あるいは3.に近いパターンと言える。これに家族の居住地がどちらかでバリエーションが生じる。高等教育に有利な都市部に家族が居住、逆に自然豊かで安全性が高い地方で育児等である。
二地域居住実現の問題点
① 住居
当然二つの住居が必要になる。地方は都市部より家賃が安いが、家賃負担増が経済的負担となる。またマッチングも必要になる。
② 移動交通
通常の通勤の他に比較的遠距離移動するための交通費負担が発生する。移動時間も負担になる。地方は公共交通が十分ではなく生活圏が広いため、車が必需であることも多い。
③ 地域コミュニティとの関係性
地方特に過疎地では地縁血縁が強く外来者が馴染めない場合もあると聞く。自治会活動、ゴミ捨て場管理等、地域コミュニティとの関係性を良好にする必要性がある。
④ 雇用
地方を働く場とする場合、雇用が少ないことが問題になり得る。また雇用提供量や産業構造から、希望する仕事にマッチできないおそれがある。
⑤ マッチング
出身地へのUターンではない場合、受け入れ地域や住居、支援策の情報、知らない土地とのマッチングの機会やシステムが必要になる。これは現地雇用やボランティア等活動も併せて考える必要がある。