目次
調査は複数回、条件を変えて行うのがコツ
「建物の印象」は入居者を集める上で大切
調査は複数回、条件を変えて行うのがコツ
一般的に、不動産物件は「市街地に近いほど価値がある」と思われがちですが、市街地に近すぎると、騒音、放置自転車、飲食店のゴミなどの問題を生む場合があります。こういった問題を抱えると「快適さ」はなくなってしまうでしょう。
また、治安も入居者が気にする要素です。周辺に商店などが多くどんなに便利な地域でも、深夜まで人が集まって騒がしく、治安が悪いようでは住環境がいいとはいえないでしょう。特に、女性の入居者や小さなお子さんのいる入居者にとって治安は深刻な問題です。
交通面での「安全性」も重要なチェックポイントでしょう。車の交通量がどのくらいあるかは、事前に確認しておきたいところです。車道と歩道が分離されていない道の夜間は、特に危険です。
こういった要素を判断するためにも、現地調査は時間帯や曜日を変えて複数回、行うようにしてください。平日は、閑静に見えていた周辺環境も、休日になると急に悪化するケースがあります。
「建物の印象」は入居者を集める上で大切
物件の外観の印象と内部の印象が大きく異なるケースも少なくありません。最初はあまり良い印象を抱いていなかった物件でも、隅々まで見た結果、「快適性は高い」と判断できる可能性もあります。
とはいえ、基本的にはよほどの強みがない限り、第一印象が悪い物件は避けるのが無難でしょう。なぜなら、入居者の多くはオーナーほど細かく物件を調査しないからです。
全ての入居者が不動産に詳しいわけではありません。むしろ、「好き」か「嫌い」、「きれい」か「汚い」などの印象を優先させて物件を探す人が大半でしょう。
最初に「住みたくない」と感じた印象を覆すことは簡単ではありません。どんなに周辺環境が良く、日当たりなどの条件が整っていたとしても「壁が汚れている」「雑草が生い茂っている」などのマイナス要因が物件全体のイメージを支配してしまうのです。その結果、実は質が良いにもかかわらず、敬遠される物件が出てきてしまうのです。
これらの理由から、第一印象であまり良い印象を抱かなかった物件には、投資をしない方が賢明でしょう。