セブン-イレブンやnanacoの利用で、ポイント還元率が最高1.5%になる年会費無料の「セブンカード・プラス」。nanacoポイントが効率良く貯まるクレジットカードだが、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうか。ポイント還元率をアップさせる方法も含めて解説していこう。

目次
1,「セブンカード・プラス」のスペックと3つのメリット
2, 「セブンカード・プラス」のメリット1 還元率1%にアップ、最高で1.5%に
3, 「セブンカード・プラス」のメリット2 ボーナスでポイントがざくざく貯まる
4, 「セブンカード・プラス」のメリット3 年会費無料でも最高100万円のショッピング保険が付帯
5, 「セブンカード・プラス」のその他のメリット
6,「セブンカード・プラス」のデメリットと解消法
7,どんな人が持つとお得なのか?

1,「セブンカード・プラス」のスペックと3つのメリット

年会費無料の「セブンカード・プラス」は、国際ブランドをVisaかJCBから選ぶことができる。このクレジットカードには、電子マネーnanacoの機能が一体になったタイプと、すでに持っているnanacoに紐付けできるタイプがある。基本スペックは以下のとおりだ。

「セブンカード・プラス」の基本スペック

国際カードブランド Visa/JCB
カードの種類 ・nanaco一体型
・nanaco紐付型
年会費 無料
ポイントサービス nanacoポイント
(nanacoボーナスポイント、
累計ボーナスポイントなどの
ポイントアップ制度あり)
還元率 0.5%
(セブン-イレブンでの利用1%)
優待特典 ・イトーヨーカドー
ハッピーデー5%オフ
・セブン旅デスク優待
付帯保険 最高100万円のショッピング保険
(海外)
追加カード ・家族カード(年会費無料)
・ETCカード(年会費・発行手数料無料)
・QUICPay
(手持ちのnanacoカードを
QUICPayとして利用可能、
nanaco一体型ではQUICPay利用不可)

「セブンカード・プラス」の3つのメリット

「セブンカード・プラス」の主なメリットは、以下の3つだ。

メリット1,セブン-イレブンで1%還元、最高1.5%の還元も
メリット2,セブン&アイグループ店舗でボーナスポイント付与
メリット3,年会費無料で最高100万円のショッピング保険が付帯

1つずつ説明しよう。

2, 「セブンカード・プラス」のメリット1 還元率がセブン-イレブンの利用で1%にアップ、最高1.5%に

「セブンカード・プラス」で貯まるポイントは、「nanacoポイント」だ。ポイントの有効期限は、最長で2年。当年4月1日から翌年3月末日までに付与されたポイントは、翌々年の3月31日まで利用できる。

基本のポイント還元率は0.5%で、公共料金・税金の支払いでもポイントが貯まる。

・ポイントを二重取りする方法
通常の還元率は0.5%だが、クレジット払いで電子マネー・nanacoにチャージした場合は0.5%のポイントが付与される。またそのnanacoで支払うときに0.5%のポイントが付与されるため、ポイントの二重取りができて合計で還元率は1%となる。実質的には高還元率カードと言えるだろう。

・ポイント還元率をアップさせる方法
セブン&アイグループの店舗では、ポイントアップが適用される。ポイントのボーナスレートが適用される店舗と還元率は以下のとおりだ。
 

支払い対象・店舗 ポイント還元率 備考
クレジット支払い一般
(税金・公共料金含む)
0.5%
セブン-イレブン
デニーズ
イトーヨーカドー
イトーヨーカドーネットスーパー
ヨークマート
西武・そごう
Ario(アリオ)
セブンネットショッピング
ビックカメラ
エネオス
1% イトーヨーカドーと
ヨークマートでは
現金払い時もカード提示で
0.5%のポイント還元
八ヶ岳高原ロッジ
バーニーズ ニューヨーク
1.5%

八ヶ岳高原ロッジとバーニーズ ニューヨークでは1.5%と、非常に高いポイント還元率になっていることに注目したい。

また、セブン&アイグループのショッピングサイトで注文した商品をセブン-イレブンで受け取り、店頭でクレジット払いすると1.5%の還元を受けられる。もともとセブン&アイグループの店舗でポイントが貯まりやすいカードだが、少しの工夫でさらに効率良くポイントが貯まるのだ。

・ポイントの主な利用方法
nanacoポイントは電子マネー・nanacoに交換するか、セブン&アイグループのショッピングサイト「オムニ7」での支払いに使える。また、500ポイント→250マイルのレートでANAマイルに、500ポイント→500コインのレートでANAスカイコインに交換できる。

3, 「セブンカード・プラス」のメリット2 セブン&アイグループ店舗でボーナスポイントが付与され、ポイントがざくざく貯まる

セブン-イレブン、イトーヨーカドー、ヨークマートでnanacoボーナスポイントの対象商品を購入すると、通常の獲得ポイントに加えて、商品ごとに設定されたボーナスポイントが付与される。そのほか、累計ボーナスnanacoポイントとして、年間(当年4月~翌年3月)カード利用額に応じてボーナスポイントが付与される仕組みもある。

累計ボーナスnanacoポイント

年間100万円(税別)達成 3,000ポイント(3,000円相当)
年間150万円(税別)達成 1万ポイント(1万円相当)
年間150万円(税別)達成後、
100万円達成(税別)ごと
1万ポイント(1万円相当)

4, 「セブンカード・プラス」のメリット3 年会費無料にも関わらず最高100万円のショッピング保険が付帯

「セブンカード・プラス」には、海外でカード払いで購入した商品について、偶発事故による破損・盗難などの損害が購入日から90日間補償される。1事故につき1万円は自己負担となるが、年会費無料のカードでショッピング保険が付帯するものは珍しい。

5, 「セブンカード・プラス」のその他のメリット 毎月3回イトーヨーカドーで5%オフ

「セブンカード・プラス」には、お得な特典・優待が多く用意されている。主な3つのメリットの他に、チェックしておくべきものを紹介しよう。

イトーヨーカドー ハッピーデー5%オフ

毎月8のつく日(8日・18日・28日)に、全国のイトーヨーカドーで「セブンカード・プラス」で支払うかカードを提示すると、食料品・衣料品・住まいの品が5%オフになる。

セブン旅デスク優待

国内・海外旅行パッケージツアーの基本旅行代金が最大5%オフになる。この優待を受けられる旅行会社は、ANAセールス、ジャルパック、日本旅行、JTB、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズムなどだ。

年会費無料のゴールドカードへのランクアップも

「セブンカード・プラス」を使い続けていると、ゴールドカードにランクアップすることがある。ゴールドと言っても、通常のカードの特典・サービス内容に、国内利用分に適用される最高100万円のショッピング保険(自己負担1事故5,000円)がプラスされるだけだが、年会費無料なのでメリットは決して小さくない。

6,「セブンカード・プラス」のデメリットと解消法 2枚持ちに適したクレジットカードは?

「セブンカード・プラス」の弱点は、旅行保険が付帯していないことだ。特に海外に行く場合は、海外旅行傷害保険が付帯するカードを持っておきたい。また、「セブンカード・プラス」の国際ブランドにJCBを選んだ場合は、海外の加盟店が比較的少ないため、併用するカードの国際ブランドはVisaかMastercardを選択するといいだろう。

具体的には、年会費無料で海外旅行保険が付帯する「エポスカード」(Visa)や、年会費無料で海外旅行保険と国内旅行傷害保険が付帯する「リクルートカード」(Visa/MasterCard/JCB)などが有力候補になるだろう。リクルートカードのポイントはローソンなどで使えるPontaポイントに交換できるので、セブン-イレブンだけでなくローソンもよく使う人はチェックしてほしい。

7,どんな人が持つとお得なのか? 

「セブンカード・プラス」は、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店舗をよく使う人にとって、ポイント還元率の点でメリットの大きいクレジットカードだ。また電子マネー「nanaco」を使う人も、ポイントを効率良く貯められるだろう。

一方でセブン-イレブンが自宅周辺にない人や、nanacoを使わない人にとってはメリットを感じにくいかもしれない。自分のライフスタイルと照らし合わせて、メリットが活かせるようであれば、年会費無料なので気軽に申し込んでみるといいだろう。

文・モリソウイチロウ(ライター)
 

【関連記事 PR】
ポイントがよく貯まるクレジットカード5選 効率的な貯め方も紹介
最大還元率2.2%「リクルートカード」の特徴を解説
ポイント還元率の高いSuica付帯のクレジットカード8選
ポイント還元率の高いクレジットカード
クレジットカード「VISA」はどんなブランドなのか?