目次
バイヤーに向いている人とは
バイヤーに求められるスキル
バイヤーに向いている人とは
バイヤーに向いている人と向いていない人には特徴があります。まず、バイヤーに向いている人の特徴は、なんといっても「作業が好きな人」だそうです。
たとえば、商品が売れるなと思ったらエクセルにまとめる、商品管理、在庫管理の作業など、地味な作業も多い仕事です。そのため、パソコンに向かって作業することが苦にならない人が向いているといえます。
また、「人と関わるのが好きな人」も向いていると言えます。バイヤーとして、メーカーさんや取引相手と商談を円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。
さらに、「旅行が好きな人」もバイヤーに向いている特徴です。海外に行って買い付けをするというのがバイヤーの醍醐味ですので、もし旅行が好きで楽しめるなら、バイヤー向きといえるでしょう。
反対に、バイヤーに向いていない人は、「1つのことにずっと集中できる人」「コミュニケーションが苦手な人」「ファッションに興味がない人」です。
たとえば、1つのことにずっと集中できると言うポイントは、一見良さそうに思えますが、バイヤーは意外と交渉や作業や在庫の管理など、いろいろな仕事をこなす必要があります。そのため、1つのことだけでなく、視野の広い人の方が向いているという訳です。
バイヤーに求められるスキル

ここからは、バイヤーに求められる知恵やスキルについて解説していきます。売れる商品を見極める力や交渉能力など、意外とさまざまなスキルが求められる職業であることが理解していただけることでしょう。また、自分が向いているかどうかを判断する助けにもなりますので、ぜひご一読ください。
スキル①売れる商品を見抜く能力

バイヤーに必要なのは「センス」だとよく言われます。もちろん、自分が扱う商品のジャンルに対して人並み以上のセンスを持っていることは大切ですが、商品を購入する際に必要な「目利き」に関しては、単にセンスが良いだけでは不十分です。
その商品が本当に良いものなのか、一過性の流行ではなく、将来的に多くの人が興味を持つような魅力的な商品なのかを自分の目で見極める必要があります。そのためには、自分が良いと思うものと、世の中の多くの人が良いと思うものが一致している必要があります。
たとえ自分のこだわりや独自のセンスがあったとしても、それが世の中に広く受け入れられているものでなければ、購入した商品は売れない可能性が高いのです。バイヤーにはそのような鑑識眼、美的感覚、バランス感覚が求められます。
スキル②交渉能力

バイヤーは、生産者と一緒に仕入れのすべての局面を決める必要があります。例えば、仕入れ価格、仕入れ数量、納期などです。
購入価格は会社の利益に直結するため、少しでも安く購入するためには値引き交渉が必要になります。似たような商品の購入価格や数量を参考にして交渉しますが、強気に出て生産者との関係がこじれてしまっては、購入自体が失敗に終わってしまいます。
こちらの要望を明確に伝えつつ、相手の顔や声のトーンを慎重に観察しながら、交渉から撤退するタイミングを見極めるコミュニケーション能力が重要です。
スキル③語学力

また、バイヤーは海外で商品を購入し、外国人とのコミュニケーションを求められるケースもあります。外国語は必須ではありませんが、将来を見据えると、外国語の習得は望ましいスキルです。
スキル④体力
バイヤーの仕事は、体力的に厳しい面もあります。バイヤーの主な仕事である「買い付け」は、国内はもちろん、会社によっては海外への出張もあります。たとえ生産地が北海道や沖縄などの遠方であっても、商談のためには現地に行かなければなりません。
交渉がスムーズに進むこともあれば、価格や数量など生産者との交渉が難航したり、生産者が市場に流通させたくないという理由で取引自体が拒否されたりすることもあります。何度も現地に足を運ぶ必要があるため、出張が重なることも少なくありません。
また、イベントや季節ごとの商品入れ替え前の繁忙期には、夜遅くまで仕事をしなければならない時もあります。そのため、健康でタフな人向けの仕事といえるでしょう。