目次
海洋汚染を考える
今回の料理(まずは下ごしらえ)

海洋汚染を考える

釣れたダツにベルト状の異物が

【連載】2022年初釣りはぶっこみから開始!「いろいろ悲しい釣りでした」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

おや、ダツの腹周りに何かある。黒いフリフリの腰蓑を付けているように見える。恐る恐る触ると硬い。海草が付着して黒く柔らかそうに見えてはいるが、何かプラスチックのように感じる。尖った口に気を付けながらぐっと脱がすと簡単に外れた。下になっていた肌は赤くただれている。洗って調べてみると広口ボトルキャップの土台がでてきた。誰かが不法投棄した物だろう。かわいそうに。こんなところで海洋汚染を感じてしまった。

サーフには様々なものが打ち揚げられます

【連載】2022年初釣りはぶっこみから開始!「いろいろ悲しい釣りでした」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

近年海洋汚染が深刻化していると報道などでもありますが、よほど自然を相手に生きていない限り実際に肌で感じることはあまりないのではと思います。肩にプラスチックごみを巻きつけて溺れているカメや今回のダツようなケースはよく見かけます、またここのところ話題の軽石なども海洋汚染の一端です。せめて自然からの恩恵を受けている自分らだけでも汚さない努力、綺麗にする努力は怠ってはいけないとあらためて感じます。

今回の料理(まずは下ごしらえ)

水分抜きと熟成(ダツの臭みを取る)

【連載】2022年初釣りはぶっこみから開始!「いろいろ悲しい釣りでした」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

ダツに限らずお魚を生食する場合は寝かせた方が美味しくなることが多いので、今回も寝かせることにします。真水の流水で頭を落とし、内臓を抜き、長い身を二つに割ります。キッチンペーパーを腹に押し込み、周りもキッチンペーパーで包みます。後は冷蔵庫のパーシャルボックスにしまい、毎日ペーパーを取り換えます。今回は一日だけ寝かせるので、次の日の晩には取り出して捌きます。外側から指で押すと弾力があり、とても美味しそうにできていました。

色々料理のアイデアはありましたが(グロ画像注意!)

【連載】2022年初釣りはぶっこみから開始!「いろいろ悲しい釣りでした」
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

生食するつもりで寝かせておいたので、今回は酢で〆て「〆ダツ」にしていきます。と言いたいところですが、開けてびっくり玉手箱。中に寄生虫がびっしり入っていました。凶悪なアニサキスではないでしょうが、これは粘液胞子虫という寄生虫の仲間でしょう。熱を通せば食べられない事はありませんが(アニサキスでも食べられます)、この数の寄生虫の入った身を口にするのはちょっと抵抗があります。全部ぶつ切りにして釣りエサとして冷凍しました。