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南国におけるダツの位置
2022年1月2日(大潮)いざ出陣
南国におけるダツの位置
安くて旨い惣菜魚
内地ではあまり好んで食さないダツですが、南国ではごく普通に家庭の食卓に登る惣菜魚です。実際に神奈川に住んでいる頃は1度も口にしたことがありませんでしたから、移住した先のお隣さんが(「待ち網漁」をされている漁師さん)ちょくちょく持ってきてくださるダツも最初は食べ方が分かりませんでした。島では唐揚げが基本で、生ではほとんど食べません。シメサバの要領で酢締めすると美味いことに気が付いたのは最近の事です。
夜間の潜り中には出会いたくない魚
大潮の深夜、潮が一番退く時間に「漁り(イザリ)」に行くことがあります。アシナガタコやサザエを獲りに行くのですが、浅瀬を歩いているとダツが寄って来ることがあります。光に集まる習性があるので気を付けなければなりません。鋭い歯もそうなのですが、本当に恐ろしいのは硬く鋭く凶悪な口吻で、海中で光を見つけるとそこに向かって突っ込んできます。これで口吻が首に刺さりダイバーが死亡した例もあります。釣り上げても暴れるので、皆さんも気を付けましょう。
2022年1月2日(大潮)いざ出陣
家の前からサーフへのぶっこみ釣り
いざ出陣などと大げさな事を言いましたが、実際は家の庭から砂浜にトンと飛び降りるだけなのです。まっすぐ投げると何もない砂地、左に投げるとちょっと大きめの岩が一つあり、ラインブレイクの素、右側はゴロタ石があり魚が寄りやすいのですが、待ち網漁の漁場になっているので邪魔なところまでは投げられない。ということで10時の方向へぶっこんでおく。時間は15時。
今回の新兵器
最近はダツがウヨウヨいるようで、フッキングが遅れるとすぐにラインを切られてしまいます。家の中でお酒を飲みながら、アタリがあったらおもむろにフッキングを入れに行く耳の遠いモノグサ釣り師としては、いち早くアタリに気が付きたいとヒットセンサーを購入いたしました。今までは「夜釣り鈴」なるものを使っていましたが、いかんせん音が小さい。こいつで確実に釣ります。エサやりのためにロッドを出す日々からの脱却です。
今回の釣果(80㎝のダツ)
腹部アップ
けたたましいヒットセンサーの電子音が響き渡る正月の昼。ゆるゆるにしておいたドラグをグッと締め、大きく合わせる。乗った。ダツだろうな、とは思いながらも腹の中では「タマンかガーラ(GT)であれ」と祈っていた。ゴリ巻きしていると一気にラインが緩んだ。はい、ダツ決定。一直線に岸に向かって走ってすぐに反転。ここで切られることが多いが、ラインを緩ませずに対応。上がってきたのは約80㎝のダツ。太った旨そうな奴だ。