目次
フリーランスのデメリット
会社員のデメリット

フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリット1. 収入が不安定

少年B:
じゃあ、フリーランスのデメリットに行きましょうか。北村さん、どうですか?

北村:
会社員のメリットの逆が全部そうで、正直悪いことしかないなと思ってるんですが……。

少年B:
つらい。

北村:
もちろん、お給料は働けば働くだけ上がるんですけど、逆に言えば働かないと1円もいただけないので……。そのスリル感を楽しめないと、心がやせ細っていく気がします。

少年B:
わたしも昨年、コロナが流行りたてのころに月10万円分の仕事が2ヶ月連続で吹き飛んで、マジで病みそうになりました。お金ほんとに大事!

じきるう:
計20万飛んだと思うとかなりヤバいですね……!

北村:
あと、支払いサイクルも把握しておかないと、コロナ関係なく資金がショートしてしまう場合もありますよね。

少年B:
あー! ありますね! わたしの関わってるWebメディアだと、翌月払いと翌々月払いのところがあるので、「あれ? 今月稼ぎ少なくない??? ああ、そういえばあそこ翌々月だっけ」みたいなことは多々あります。

北村:
そのバランスが崩れるとけっこう大変かもしれませんよね。

少年B:
雑誌とかだと、入金がもっと先のタイミングになる場合もあるって聞いたことがあります。案件によっては数ヶ月先だとか……。

フリーランスのデメリット2. 事務手続きの煩雑さ

少年B:
あとは何と言ってもこれじゃないですか。本当に面倒だしやってられないです。そういえば以前、弁護士の河野先生が「法律や契約が得意だからフリーランスになるという人はいない」っておっしゃってました。

じきるう:
さらにインボイス制度まで始まりますからね。

少年B:
これ以上フリーランスをいじめないでくれ~! って気持ちですよほんとに。あと面倒な手続きの最たるものとして「確定申告」がありますけど、北村さんはどうしてます?

北村:
自分でやっています。確かに初回は大変だったけど、慣れてしまえばなんとかなるというか。1年目が一番大変かもしれないですね。

少年B:
わたしも自分でやってるんですが、毎月経費の記入とかその他の事務作業で1日くらいかかってるんですよ。でも最近、これもしかして割に合わんくない? と……。

泉:
その日はもう働けないわけですもんね。

少年B:
そう! お願いしたらいくらになるかはわかんないけど、金額によっては毎月もう1日働くほうがぜんぜんマシかも! と思うようになってきて、もしかしたら来年は外注するかもしれないですね。

じきるう:
たしかに、向いてない仕事をするより、プロに任せてその時間は働いたほうが効率はいいかもしれないですね。

フリーランスのデメリット3 .保障が貧弱

少年B:
もうひとつは保障ですね。ほんとに貧弱。

北村:
これは本当にそうです。

少年B:
この前フリーランス支援機構にお話をうかがったんですが、正直フリーランスでいることが怖くなりましたからね……。

じきるう:
我々がいろいろ語るより、みなさんにこの記事を読んでもらいたいですね。

泉:
露骨な宣伝だ。

フリーランスのデメリット4. 社会的信用がない

少年B:
そういえば今日はいないんですけど、Workship MAGAZINE編集部でありフリーランスのゆぴさんは「フリーターに間違えられる」って言ってました。

じきるう:
そんなこともあるのか……。

北村:
確かに、一般論として社会的な信用は低めかもしれませんね。

少年B:
ただ、自分はちょっと懐疑的で。家も普通に借りれたし、そこまで苦労もしていないんですよね。

泉:
Bさんの家って、事故物件じゃなかったでしたっけ。

少年B:
それはあるかもしれない……。前の借主が亡くなってるらしいんです。大家さんや不動産屋も「とにかく入れたいんだろうな」って感じがしました。当時、前年の年収が100万円なかったのに貸してくれましたから。

じきるう:
それは特殊なケースかも。

少年B:
ただ、カードの審査は厳しくなりますね。わたしはクレカを更新したら、キャッシング枠が100万→20万に激落ちしましたから。

北村:
カードは会社員のうち、学生のうちに作っておけって言いますよね。

少年B:
フリーランスになりたい人たちには、ぜひここだけでいいから読んでほしい。

じきるう:
全部読んで!

会社員のデメリット

会社員のデメリット1. お給料のありがたみを感じづらい

じきるう:
それでは会社員のデメリットを話しましょうか。何があるかなぁ……。

少年B:
請求書を出せないことじゃないですか?

じきるう:
え、なんで!? 請求業務ってむしろ面倒なのでは!?

フリーランスと会社員、結局どっちがいいの? それぞれのメリットとデメリットを語ってみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

少年B:
いやだってほら、会社員だと毎月同じような金額じゃないですか。多少残業とかで差はあるかもだけど。

でも、フリーランスは働けば働くだけ収入が上がるし、自分の「やった感」が金額で可視化されるじゃないですか。

北村:
私も事務作業は苦手なんですが、請求書を作りながら「今月がんばったな~!」って実感するのは楽しいですね。

じきるう:
たしかに、会社員だとお給料のありがたみをそんなに感じないかもしれないですね……。ボクは3年ぐらい給与明細を見てなかったので、最近まで内訳を知らなかったんです。

泉:
僕はめっちゃ見ます。

少年B:
目を皿のようにして。

泉:
変なの引かれてないかな~って……。

少年B:
自分は今後、事務を人にお願いすることも検討しているけど、請求書の作成だけはぜったいに人に誰にも渡さないぞという気持ちです。

北村:
その気持ちはわかります。

会社員のデメリット2. 休みたいときに休めない

じきるう:
休みたいときに休めないのは、会社員のデメリットかもしれません。

少年B:
えっ、会社員は有給があるじゃないですか。わたしたちも有給欲しいんですけど!!!

北村:
ただ、有給があっても、社内や取引先の都合で「絶対にこの日は休めない」って日はありますよね。

じきるう:
それなんですよね。あと、どうしても残業しなきゃいけない日もあります。

たとえば中途入社の採用担当者だと、定時後に採用面接が入ることがよくあります。志望者の多くは自分の仕事のあとに面接を受けにくるので、ある程度は仕方ないんですよね……。

少年B:
よし、バレンタインデーの終業後に採用面接を受けさせてもらおう。

泉:
嫌がらせがひどい。

会社員のデメリット3. 望むキャリアを積めるとは限らない

じきるう:
人によっては、会社の歯車みたいに感じてしまうことはあるかもしれないですね。

少年B:
自分も前職のころ、「生きるために働いてる」のか、「働くために生きてる」のかわかんなくなってしまいました。いま考えると鬱状態だったんだろうけど。

じきるう:
ある程度は会社の指示によって所属部署や業務が決まっちゃうので、自分のやりたい仕事ができるとは限らない。

北村:
キャリアプランが受け身になりがちですよね。

少年B:
突然じきるうさんが別部署に移動して、Workship MAGAZINEの編集長じゃなくなるかもしれない。

じきるう:
可能性としてはぜんぜんあります。ただ逆にいうと、これは「会社がキャリアをサポートしてくれる」っていうメリットでもあるんですよね。

泉:
たしかに。逆にフリーランスだと、キャリアをすべて自分で考える必要がありますよね。

少年B:
あと、これは友達に聞いた話なんですが、大手だと数年ごとに社内のいろんな部署を回る「ジョブローテーション」という仕組みがあるそうなんです。でも、そうするといざ転職しようと思っても、何も専門のない中途半端に年数を重ねただけの人ができあがる、という……。もうその会社から離れられなくなってしまう。

じきるう:
それは悪く取りすぎな気もしますけどね。ジョブローテーション制度は社内のいろんな部署を経験することでコネクションができたり、スキルの幅や視野が広がったりというメリットもあります。たしかにスペシャリストの育成には向きませんが。

少年B:
なるほど、受け取りかた次第ってことですね。

会社員のデメリット4. 評価されない仕事が多い

泉:
あと、会社員は闇に消える仕事が結構多いのかなと。

少年B:
闇に消える仕事?

泉:
「ちょっとこれよろしく」とか、「これやっといて」みたいな。自分がやったのにその評価はどこにも行かず、お金にもならないようなちょっとした仕事です。

じきるう:
たしかに会社員にはありがちなやつ。

フリーランスと会社員、結局どっちがいいの? それぞれのメリットとデメリットを語ってみた
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

北村:
ちょっととはいえ、それが重なるとけっこうつらいですよね。かといって一つひとつは小さいことなので、「こんなことをやったんです!」って主張もしづらいという。

泉:
そうなんですよ。その作業自体が目標値に反映もされず、評価も上がらない、本当にちょっと手伝うだけの仕事。ほかの部署から依頼されて起こりがち、みたいな話も聞きます。

じきるう:
「どっちの部署の仕事か」の線引きがあいまいだと起こりやすいのかも。

少年B:
フリーランスに何かを頼むと、もちろん見積もりとかの例外はあるけど、基本的にはお金が動きますもんね。わたしのようなライターだと、基本的に書いた記事が実績になるし。

じきるう:
「社内政治のうまさ」も、会社員に必要なスキルなのかもしれない……。

泉:
夢がない結果になってしまった。