【外装について】

ステンレススチールの種類は3種類。単価や加工コストの違いから、低コストなカジュアルウオッチなどに採用されることが多い“304”、高級腕時計に採用される “316L”、ロレックスなど一部に高級時計に採用される“904”に大まかに分けることができる。

【価格破壊ウオッチを実機レビュー】10万円台でメテオライト文字盤、RENAUTAS(ルノータス)の限定モデルに注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

“A904”は、ケース、ブレスレット など外装パーツの素材に “904Lスチール”が採用されており、腐食、さび、酸に対して優れた耐性を確保しているのが大きな魅力。さらに “904Lスチール”は耐食性に加えて過酷な状況に耐えうる高い硬度を有しており、経年耐性にも優れ、磨くほどに外観的にも極めて美しい光沢を保つことができる。

【価格破壊ウオッチを実機レビュー】10万円台でメテオライト文字盤、RENAUTAS(ルノータス)の限定モデルに注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

優れた特性を備える反面で、硬く、加工が難しいために製造コストが高くなってしまうのも“904Lスチール”の特徴だが、ルノータスでは、金属加工メーカーとして培った優れた技術を発揮し、10万円台という手の届く価格帯を実現。ブレスレットの中央のコマなど、細部には若干仕上げの粗さも感じる部分もあるが、ブレスレットなどのエッジもあえて立たせすぎず、心地よい肌触りを追求しており、価格以上の満足度と質感を備えたモデルであることは間違いない。

【メテオライト(隕石)文字盤について】

“A904”はモデル名が示すように“904Lスチール”を外装パーツに採用しているのがコレクションの特徴なのだが、今回の限定モデルには、もうひとつ特殊な素材が採用されている。それがメテオライト(隕石)だ。

【価格破壊ウオッチを実機レビュー】10万円台でメテオライト文字盤、RENAUTAS(ルノータス)の限定モデルに注目
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

10万円台の手の届く価格ながら、約100万年前にスウェーデン最北端のキルナ地方に落下したとされるムオニナルスタ隕石を文字盤に採用。ムオニナルスタ隕石をわずか0.4mmの厚みにカットして文字盤に採用したという神秘的なバックグラウンドはもちろん、直線がランダムで網目状に入った”ウィドマンシュテッテン構造“と呼ばれる特有の模様が目を引きつける。ひとつとして同じモノはなく、すべてが一点モノというのも、所有欲をくすぐるポイントと言えるだろう。