初詣参拝者数が300万人以上と全国第1位である、東京・明治神宮。令和2年に鎮座百年を迎えました。神社としての歴史は比較的浅いながらも、知名度と人気は圧倒的であり、日本を代表する神社の一つとして知られています。

若者の街・原宿や表参道がお隣にあるとは思えないほど、清浄な空気と心安らぐ鎮守の杜で都会のオアシス、その一方で関東屈指のパワースポットでもあります。今回は明治神宮の魅力を徹底解説します。

目次
<1. 明治神宮の御祭神・歴史>
<2. 明治神宮へのアクセス>

<1. 明治神宮の御祭神・歴史>

まずは明治神宮の御祭神と歴史をおさらいしましょう。

御祭神

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<明治神宮の御祭神>

  • 明治天皇(第122代天皇、1852~1912年)
  • 昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう、明治天皇の皇后、1849~1914年)

御祭神をお祀りし、皇室の弥栄(いやさか=一層栄えること、繁栄)と我が国の隆盛、世界平和を御神徳としています。

ちなみに、明治天皇の御陵(墓所)は、生前のご遺言により京都の伏見桃山陵に置かれ、昭憲皇太后の御陵はその隣の伏見桃山東陵に置かれています。

歴史

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

幕末の動乱を経て、明治の夜明けとともに日本を近代化へ導いた立役者の一人、明治天皇。これまでに先例のない全国巡幸(天皇による現地視察)、外国人との謁見や率先した西洋化の導入、「教育勅語」などによる国民道徳精神の向上と普及につとめられる一方、質実剛健かつ博愛の精神、ユーモアにも長けたお人柄と、和歌にも秀でられるなど文武に優れた新時代の君主でした。

そんなお人柄とご聖徳により国民に広く慕われた明治天皇。明治45年(1912年)の崩御にあたっては御陵が京都に置かれることになり、天皇を慕う国民の強い希望により、その御霊を東京に祀る明治神宮の造営が決定されます。

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

明治神宮の境内はおよそ70万平方メートルあり、東京ドーム15個分に相当するほど広大です。

明治神宮ができる以前の代々木の地は、今では想像もつかないほど荒れ果てた不毛の大地だったといいます。しかし、明治天皇・昭憲皇太后にゆかりのあるこの地に明治神宮が造営されることになり、それを取り囲む鎮守の杜として、やがて自然の力で世代交代を繰り返す「永遠の杜」となるよう、椎・樫・楠などを中心とした常緑照葉樹の杜にすることが決定されました。

以降、全国各地から10万本余の献木が奉納され、さらにのべ11万人もの青年が率先して植林や参道づくりのボランティア活動に励みました。

昔から存在するかのような豊かな明治神宮の杜ですが、実はまだ100年ほどしか経っていない、人々の想いから生まれた人工の杜なのです。

<2. 明治神宮へのアクセス>

それでは次に、明治神宮へのアクセスをおさえておきましょう。

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

まず、明治神宮の入り口としては、南参道の原宿口、北参道の代々木口、西参道の参宮橋口の3つがあります。いずれも御社殿まで徒歩10分程度です。

今回は見どころが集まっていて、利用者がもっとも多い原宿口からのアクセスをご紹介します。

電車の場合

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

電車の場合、最寄り駅はJR山手線原宿駅、あるいは東京メトロ地下鉄千代田線・副都心線明治神宮前駅2番出口から徒歩1分です。原宿竹下通り側の東口に降り立ったら、右手の表参道方面、そのまま神宮橋を渡ると南参道入口になります。

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ちなみに、JR原宿駅は西口を利用すれば神宮橋を渡る必要はありません。西口を出れば、もう目の前は明治神宮です。

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

門をくぐれば、南参道の一の鳥居がそびえ立っています。一礼してから鳥居をくぐり、杜の御神域に足を踏み入れましょう。右手にある南制札は、国指定重要文化財です。

車の場合

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

交通量が多く、普段から参拝者の多い明治神宮へは公共交通機関の利用がおすすめですが、必要に応じて車でのアクセスも可能です。

参拝者用駐車場へは北参道(代々木)口からの入場となります。カーナビの設定は、住所を「代々木1-1-2」にすると便利です。

明治神宮と永遠の杜~初詣参拝者数1位である明治神宮の歴史と見どころ~
(画像=『たびこふれ』より 引用)

代々木口前で警備にあたる衛士(えじ)へ用件を伝え、「駐車許可証」を受け取って「P1」と書かれた神宮会館前の参拝者用駐車場に駐車します。駐車は無料ですが、利用できるのは参拝される方のみになっています。駐車台数が少ないため、満車の際は、近隣の有料駐車場を利用しましょう。