■ 年末|怒涛のおせち料理詰め
クリスマスが終わると、次は「おせち料理」が待っています。
こちらは厨房部門担当ですが、例によって他部署も駆り出されます。冬の真っ只中、宴会場を冷房でキンキンに冷やし冷蔵庫状態に。そこにスタッフが集結し、朝から晩までおせち詰め作業。伊達巻担当、海老担当など、作業を分担し、ベルトコンベアのごとく、重箱にひたすら料理を詰め込みます。
フロントスタッフも、ウエディングアドバイザーも、抗菌服にコック帽を被り、普段からは想像できない風貌に変身します。日頃は気取ってシェーカーを振るバーテンダーが、除菌服姿で重箱に黒豆を詰める様は、なんとも言えない滑稽さがありました。
おせち料理が完成したら、そのまま配送作業へ。
筆者が働いていたホテルでは、おせち料理をデパートにも卸していたので、詰め込みが終わった夜中の12時頃から各デパートへの配送作業が始まります。今思えば、それを待つデパートのスタッフさんも、大変な残業だったことでしょう。そして帰宅は深夜2時頃。また次の日にもおせち詰めが待っています。クリスマス同様、年の瀬も大忙しのホテルです。
■ 年始|客足も減り、通常業務に
年始めは、少し余裕があります。客足や問い合わせも減りますし(ホテルによると思いますが)、各取引先も休業中のため、日頃できない事務作業をしたり、正月明けから始まる新年会やウエディングフェアの準備をしたり、事務作業が捗ります。
ただ、ホテルは年中無休の24時間営業。正月でも、年越しでも、必ず誰かは出勤しなければなりません。一般企業のような大型連休なんて夢のまた夢。年末年始に2連休が取れる年は、最高の幸せを感じます。