目次
ホテルフロントスタッフの1日の流れ
ホテルフロントに向いているのはこんな人!
ホテルフロントスタッフの1日の流れ

それでは、フロントマンの1日の仕事の流れをご紹介します。ビジネスホテルの場合を例に見てみましょう。
9:50 仕事場に到着
出社してロッカールームで着替え、鏡で身だしなみや笑顔をチェックして、シフトを開始します。
10:00 作業開始
夜勤スタッフからの引き継ぎと当日の段取りを確認し、お客様をお迎えする準備をします。
11:00 フロントでの作業
専用の予約管理システムを使用して、ゲストのチェックアウト情報を同時に入力・取得します。また、荷物の取り扱いや電話などの問い合わせにも対応します。電話対応の内容は、部屋の予約から、アメニティや周辺環境、イベントなどの問い合わせまで多岐にわたります。
13:00 顧客サービス
お客様のお荷物をお部屋までお持ちしたり、お部屋に問題がないか確認したり、事前にご予約をいただいたお客様に対し、電話を含むお問い合わせに対応したりします。
15:00 ランチ休憩
1時間の休憩の間に、昼食を食べます。お弁当を持参することもあれば、近くのお店に食べに行くこともあります。ビジネスホテルは基本的に駅に近いので、いろいろなお店にアクセスできて便利です。
17:00 受付で仕事
オンラインシステムでチェックインされたお客様への対応、電話を含むお問い合わせへの対応等を行います。
19:00 業務終了
身の回りのものを片付け、仕事を終えます。
ホテルフロントに向いているのはこんな人!

ホテルフロントの仕事内容が把握できたところで、次はフロントの仕事に向いている人の特徴について確認しておきましょう。
向いている人①語学堪能

ホテルには外国人のお客様がいらっしゃるので、英語と中国語の能力が必要になります。特にフロントの仕事では、チェックインやチェックアウトの際にフロントとやりとりをするので、語学力が必要です。
そのため、外国人がフロントに来たときに英語や中国語ができないと、受付に時間がかかったり、他のお客様を待たせてしまったりすることになります。外国語ができることが就職の重要な判断基準になるので、フロントで働きたいと考えているならば、最低でも英語を学ぶことが大切です。
向いている人②臨機応変に対応できる人

予期しないことが起きうるのがホテルでの仕事です。お客様から受けた要望にどのように対処していいのか分からない、マニュアルにも載っていない、という状況が考えられます。
また、どんなトラブルが突然起こるかもその時になってみないと分からないでしょう。そのような、いつ何が起きるか読めない状況で、パニックにならずに落ち着いて臨機応変に対応していける方は、フロント業務に向いていると言えます。
向いている人③ホスピタリティがある人

フロント業務では、ホスピタリティの精神を学んで実践することも大切です。例えば、接客業のアルバイトをして、ホスピタリティの喜びを感じたことがある方は、ホテルの従業員に向いていると言えます。ホテルの従業員にとって、ホスピタリティは特に重要な要素です。
向いている人④協調性がある人

フロント業務は、お客様だけでなく、さまざまな部署の従業員と関わります。そのため、相手の気持ちを思いやり、協調性を持って仕事ができる方でないと難しいでしょう。
こんな人は向いていない!

24時間動いているホテルでの業務は、どうしても不規則になりがちです。夜勤の場合は、夕方に出社して深夜まで働き、2時間ほど仮眠をとって早朝に退社する事もあります。また、昼と夜の仕事の繰り返しで生活リズムが安定せず、体調を崩す方もいます。
フロントだけでなく、重いビール瓶を運ぶ宴会スタッフや、暑くても寒くても外に立ってお客様をお迎えするドアマンなども、決して楽な仕事ではありません。体力に自信のない方には、ホテルフロントでの仕事は難しいかもしれません。

また、ホテルクラークはお客様と接する際に様々な作業を行います。特に、一人の従業員が複数の業務を担当するビジネスホテルでは、フロントに来たお客様への対応の合間に、予約の確認やタクシーの手配など様々な業務を行います。
同じお客様でも、その日のスケジュールや体調によって必要なサービスは異なります。フロントの仕事は常に柔軟性が求められるので、様々な業務に対応する自信がない方は、まずは柔軟性を身につける必要があります。