冬キャンプのおでん鍋の秘訣:下ごしらえ
①根菜類などの下ごしらえ
おでん鍋に大根やニンジンなどの根菜類を入れるときは"面取り"をしますが、キャンプ場で行うよりも自宅で事前に調理の下ごしらえをしておくと時間の短縮になります。角を取って丸くすると火の通りが早くなると味が染みやすいため、ぜひ冬キャンプでも実践してください。
面取りした大根は電子レンジで加熱し、ファスナー付きビニール袋に冷たいおでんつゆと大根を入れて味を染みこませます。キャンプ場へはこのままで持参し、キャンプ場についてから鍋に投入してください。
②ゆで卵の下ごしらえ
ゆで卵の味付けは人によって好みが分かれますが、いずれにしてもキャンプ場に出かける前に自宅でゆで卵にして持参しましょう。味付けにする場合は、ファスナー付きビニール袋にゆで卵とめんつゆを入れて漬け込んでおきます。このままキャンプ場に持っていき、キャンプ場に着いてから鍋に入れてください。
ゆで卵をさらにくんせい卵にするのも、味わい深くなるのでおすすめです。冬キャンプを盛り上げるためにお好みでいろいろ試してみてください。
③こんにゃくの下ごしらえ
こんにゃくも下味を付けておくと味わい深くなり、おでんも美味しくいただけます。板こんにゃくの表と裏に隠し包丁を入れて適当な大きさに切ってください。ファスナー付きビニール袋にこんにゃくと砂糖を入れて数分もみこみます。こんにゃくの水気を切ってからめんつゆなどの好みのタレに漬け込んで完成です。
④巾着料理の下ごしらえ
普通は巾着料理にはお餅を入れますが、お楽しみ袋のような感覚で、各自がいろいろな美味しい食材を入れていくのもおすすめです。何が入っているか食べるまでの楽しみというのも、グループキャンプのよい点。巾着料理はおでん鍋の美味しいスープが閉じ込められており、なおさら冬キャンプにおすすめの料理といえるのではないでしょうか。
お餅以外で中に入れる具材でおすすめなものは、ゆで卵・ひき肉のお団子・つみれ・チーズなどアイデア次第でいろいろお試しください。
冬キャンプのおでん鍋の秘訣:アレンジする
①串おでん鍋にして食べやすくする
おでん鍋はにぎやかに箸でつつきながらいただくのが楽しい料理ですが、家族以外の場合は配慮が必要なことも。そのようなときは箸を使わない"串おでん鍋"がおすすめです。すべての具材におでんを刺すことで衛生面での心配もありません。
具材に串を刺す作業は、キャンプ場でみんなで楽しく分担しながら行えば早くに終わります。
②ご当地おでんを楽しむ
一種類のおでん鍋だけではなく、いくつかの鍋を用意すると冬キャンプがさらに盛り上がることでしょう。おでん鍋は地域によって、微妙に味付けや具材が変わります。有名なところでは、八丁味噌などで調理する甘辛い「名古屋風おでん」・黒はんぺんや豚モツなどをコクの深い黒い汁で煮込む「静岡風おでん」です。
具材では、「札幌風おでん」が冬の味覚である真だち(真鱈の白子)やフキ・ワラビを入れることもあります。「大阪風関東煮おでん」には牛筋とタコが欠かせません。
③スープを利用して朝ご飯を作る
おでん鍋のスープはさまざまな食材のうま味が溶けており、残すところなく最後の一滴まで飲み干したいものです。しかしそこをぐっとこらえて翌日の朝食のおじやにしてみてはいかがでしょうか。
ご飯以外にもうどんやお蕎麦、ラーメンでもおいしくいただけます。溶けるチーズもたっぷり入れて洋風にするのもおいしそうです。