目次
+学生と社会人のギャップとは
+上司からのアドバイスで困難を乗り越えた

+学生と社会人のギャップとは

-----仕事への向き合い方を聞かせてください。学生と社会人のギャップは感じましたか?

伊藤さん:社会人になった当初は、学生時代とのギャップに戸惑いました。

例えば、学生の頃は研究の発表タイミングに合わせて自由にスケジュールを組むことができたので、自分の都合で徹夜もできましたが、社会人になってからは毎日体調を整えて仕事に向かわないといけません。そのようなギャップに、最初の半年間くらいはなかなか慣れることができませんでした。

一方で、良い変化もありました。

自分の活動の先にユーザーがいることや、プロとして定期的なアウトプットを求められることがモチベーションにつながり、成長の良いサイクルをつくりだせていると思います。

また、技術的なことから仕事の進め方まで、メンバーからたくさんのフィードバックをもらえるので、成長も実感できています。

-----覚えることが多くてパンクしそうになることはありませんか?

伊藤さん:最初の半年間は覚えることだらけで大変でしたが、“すぐに出来ることはすぐにやってしまう”ことや“人に任せられる仕事は人に渡す”といった仕事のスタイルを心がけるようにしたところ、次第に状況が改善していきました。

+上司からのアドバイスで困難を乗り越えた

-----くじけそうになったことはありますか?

伊藤さん:システムの機能開発や運用保守を担当しているのですが、一日に何度もエラーやバグが発生する状況が2~3カ月にわたって続いたときは辛かったですね。

-----その状況をどうやって乗り越えましたか?

伊藤さん:いろいろな人に相談しました。

特に救いになったのが、CTOからの「発生したバグが二度と起こらないように対策すると、同じバグは絶対に起きない。そのため、一つひとつのバグをきちんと解決させていけば、次第に収束していくから大丈夫だ」というアドバイスです。

“同じ失敗を繰り返さなければ、良い方向に進んでいく”という考え方は、今も仕事をする上で支えになっています。

-----他に、これまでをふり返って「これはやって良かった」という経験や、ためになったアドバイスはありますか?

伊藤さん:任せられた仕事を管理しきれずパニックになった時に、別の上司からの「仕事は理想形から考えなさい」というアドバイスに救われました。

仕事を任されたら、まずは、“この仕事が最終的にどこに到達するか。何が出来上がるか”という理想形を決める。それができたら次に、仕事を分解して、それぞれの仕事をどの時期にやればよいか計画を立てる。そうやって仕事に挑むと、どんな大きな仕事を任されても怖くないということを教えていただきました。

この仕事の仕方を意識するようになってから、大きな仕事を任されてもパニックにならずに取り組めるようになりました。

「同じ失敗を繰り返さなければ、良い方向に進んでいく」アイデミー若手社員を救った、上司からのアドバイス
(画像=提供:株式会社アイデミー、『U-NOTE』より 引用)