2ちゃんねるの創設者という経歴、肩書きが不要なほど知られる存在となった、ひろゆきこと西村博之氏。『1%の努力』(ダイヤモンド社)をはじめとした著書はもとより、TwitterやYouTubeなどでの発言も常に注目を集めている。氏の姿勢は賛否分かれるものが少なくないが、くどくど説明しない、短い発言には、多くの人が「耳にしたくない」真実が含まれているように思われる。

コロナ禍で社会が、働き方が、生活が大きく変わった。新たに迎えた2022年をよりよい1年にするためのヒントを(ファンもアンチも)見つけて欲しい(インタビューは21年12月上旬に行われました)。

聞き手・濱田 優(dメニューマネー編集長)

新卒の若者がすぐ会社を辞めるといわれて久しい。ひろゆき氏は「新卒ですぐ会社を辞めるのはよくない」というが、それはなぜだろうか。最近注目されている仮想通貨・暗号資産に対するスタンスも聞いた。

新卒は入社して「この会社、●●だ」と思ってもすぐ辞めないほうがいい

1.ひろゆきが「新卒はすぐ会社を辞めるな」というのはなぜ?

──キャリアについての質問です。新卒の若者とかが半年とかで転職すると「辞めグセがあると思われるからよくない」と指摘されていました。

それもあるんですけど、社会人になったばかりの人が「この会社クソだな」って思ったとしても、ほかの会社はもっとひどい可能性がありますからね。比較対象をちゃんと情報として持ってなかったりするし、ある程度の期間いないと、その会社が本当にヤバいのかどうかって分からなかったりしますから。

既に何社か見てきた人が「あ、この会社はクソだ」って思うのと、22歳の若者が初めて入った会社をそう思うのって、全然。意味が違います。

んでわりと今、新卒だと「新卒カード」で結構いい会社に入れる確率が高いので、転職してももっとひどい会社にしか入れないってことがあったりするんで。いい転職先が決まってから辞めるのは全然いいと思いますけどね。働きながら転職先を探して、もっといい条件の会社に入れるってなれば辞めてもいい。この会社がクソだからって辞めてから就職先考えるのは厳しくなるんじゃないかな。