2020年度、100円ショップ業界の売上高は初の9,000億円 を突破した。100均が我々の生活に浸透し、「なくてはならない存在」になっているのは間違いない。大手100均チェーンのダイソー・セリア・キャンドゥの業績ランキングを確認したい。

100均の業績ランキング

100均といえば、ダイソー・セリア<2782>・キャンドゥ<2698>が浮かぶ人も多いだろう。業界最大手のダイソーは未上場企業のため、財務諸表を公表していないが、2021年2月期売上高は5,262億円であった。

業界2位セリアの2021年3月期売上高は2,006億円、 業界3位キャンドゥの2020年度11月期売上高は730億円だった。 なお、キャンドゥは2021年度11月期の業績予想を天候不順や緊急事態宣言などの影響で下方修正した。

キャンドゥはイオンの傘下へ

現在業界3位のキャンドゥは、ダイソーとセリアに売上高で差を付けられている。しかし、キャンドゥは2021年10月にイオンのTOBを受けて傘下に入ることが決まった。イオンの後盾ができることで出店が進み、今後ダイソーやセリアの業績に迫ることも考えられる。

100均の今後

100均は不況には強く、コロナ禍の巣ごもり需要にもマッチした。商品のクオリティが上がり、バラエティに富んだラインナップで、今後もますます私たちの生活に欠かせない存在になるだろう。

しかし、油断は禁物だ。最近は100均より「プチ贅沢」ができる300円均一の店舗も勢力を拡大している。300円均一の方は、デザインや機能性などで100均を上回る商品も多い。

このような動きに対抗して、ダイソーは21年4月に新ブランド「Natural Coordinate (ナチュラルコーディネート)」を出店。

Natural Coordinateは、ダイソーと300円ショップ・THREEPPY(大創産業が運営)が提供するナチュラルテイストの雑貨が購入できる店舗だ。また、ダイソーとキャンドゥは、オンラインショッピングもできるようになった。

不況に強い100均も時代に合わせて業態を変えなければいけない時代になっているのだろう。この先、100均はどう変わっていくのだろうか。時代に合わせて変化を遂げていく100均の今後に注目したい。

文・勝目麻希

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