普段あまり意識せずに使っている筋肉の一つである大胸筋ですが、実は日常生活に欠かせないとても重要な筋肉で、この大胸筋が筋肉痛に見舞われてしまうと生活の様々な面で支障が出てしまいます。この記事では、そんな大切な役割を持つ大胸筋が筋肉痛になってしまう理由と、対処法について解説していきます。

目次
筋トレをすると筋肉痛になる理由と筋肉痛の種類
大胸筋の筋肉痛が回復するのにかかる時間は?

筋トレをすると筋肉痛になる理由と筋肉痛の種類

大胸筋の筋肉痛対処法を徹底解説!回復にかかる時間は?
(画像=引用:unsplash、『KASHI KARI』より引用)

筋トレが原因で大胸筋が筋肉痛になってしまうことがありますが、その仕組みについてまず見ていきましょう。また、2種類ある筋肉痛についても紹介します。

筋肉痛になる仕組み

大胸筋の筋肉痛対処法を徹底解説!回復にかかる時間は?
(画像=引用:pexels、『KASHI KARI』より引用)

結論から言うと、筋肉痛が起こる仕組みについてのはっきりした医学的なことはまだわかっていないのが実状です。ただ、エキセントリック運動と呼ばれる運動を行った時に筋肉痛が起こるということは知られています。

「エキセントリック運動」というのは、筋肉を伸ばしながら力を発揮させる運動のことを言います。その反対に筋肉を縮ませながら力を発揮させる運動のことは「コンセントリック運動」と呼ばれています。

このエキセントリック運動は、例えば腕立て伏せを行っていてゆっくりと床に近づく時の運動、またダンベルを使ったトレーニングにおいてダンベルをゆっくりと下ろしていく時に行われます。このような運動が蓄積していくことによって筋肉痛が起こるようになるというわけです。

筋肉痛の種類①即発性筋肉痛

大胸筋の筋肉痛対処法を徹底解説!回復にかかる時間は?
(画像=引用:unsplash、『KASHI KARI』より引用)

筋肉痛には2つの種類に分類することができるのですが、そのうちの一つとして非常に早い段階で出てくる即発性筋肉痛というのがあります。筋肉に極端な負荷がかかったり筋肉の強い緊張状態が続くことによって血行が悪くなり、それによってプラジキニンやアデノシンなどいくつかの代謝物がたまってしまい、痛みが発生するようになります。

この筋肉痛は、何らかの激しい運動やトレーニングを行った後すぐに出てくることが多いのですが、場合によっては運動している最中に生じることもあります。

筋肉痛の種類②遅発性筋肉痛

大胸筋の筋肉痛対処法を徹底解説!回復にかかる時間は?
(画像=引用:unsplash、『KASHI KARI』より引用)

遅発性筋肉痛は運動後すぐには出てこないのが特徴です。早くても数時間後、遅ければ数日後に出てくることさえあります。一般的に広く知られる「筋肉痛」は、こちらの種類を指すことがほとんどです。

運動やトレーニングをした後、筋肉の筋繊維に損傷が起こることになります。これを修復しようとするときに炎症が起きるのですが、この炎症が周囲にある神経にまで広がって作用することにより痛みが起こり、いわゆる「筋肉痛」になるというわけです。

大胸筋の筋肉痛が回復するのにかかる時間は?

大胸筋の筋肉痛対処法を徹底解説!回復にかかる時間は?
(画像=引用:pixabay、『KASHI KARI』より引用)

筋肉は種類によってそれぞれ回復する時間に差があります。例えば、腹筋やふくらはぎの筋肉は約24時間で回復すると言われていて、筋肉の中では回復が早い方に分類されます。しかし、大胸筋については完全に回復するまでに約72時間(3日間)という長い時間が必要となります。

筋肉の損傷からの回復は「超回復」とも呼ばれています。トレーニングによって筋繊維が損傷した後、この超回復が行われるというサイクルを繰り返しながら、筋肉は徐々に強く大きく成長していくわけです。

この超回復が行われている最中は筋肉が負ったダメージを修復している状態なので、無理にトレーニングを行ってしまうと、筋肉を傷めて逆効果になる危険性があります。なので大胸筋を鍛えているのであれば、筋トレは毎日行うのではなく、間に数日間の休息を入れながらじっくりと行っていくことをおすすめします。