結婚式は、当然ながら新郎新婦にとっての晴れ舞台であり、親族にとっても特別な場となります。そんなお祝いの場であるために、男性は正装、スーツを着ていく事が一般的です。しかし迷った経験もあるでしょうから、今回は結婚式におけるスーツの選び方を解説します。
目次
結婚式の出席にふさわしい男性の服装
結婚式の招待客の服装マナー【スーツの選び方】
結婚式の出席にふさわしい男性の服装
新郎と新婦、そしてその親族にとっての盛大な祝いの場となる結婚式に参列するのであれば、男性は正装をするのが一般的です。ですが実は、男性の正装にはいくつかの種類がありますので、まずその解説から入っていきましょう。
結婚式の服装①正礼装
まずは、正礼装というものになります。正礼装は、礼服の中でも最も格式が高い装いになり、フォーマルと呼ばれる事もあります。最も格式が高いために、結婚式においては当然主役となる新郎が着ることになります。
正礼装は昼と夜の時間によって形式が異なっており、昼の正礼装はモーニングコートと呼ばれています。一般的には、日が昇ってから暮れるまで着用し、時間的には午後6時、日が短ければ5時ごろまで使います。
そして、夜に着る正礼装は、燕尾服、タキシードと呼ばれているものです。モーニングコートはジャケットとズボンが別カラーになっているのに対して、燕尾服などは色が統一されており、蝶ネクタイを結びます。
結婚式の服装②準礼装
続いて2つ目は、準礼装です。名前の通り、一番格式の高い正礼装に準じて2番目に高い格式となる準礼装は、結婚式において主賓クラスが着用します。結婚式での主賓クラスは、父親や仲人が該当します。
父親や仲人は正礼装を着る事もありますが、新郎が主役という事で格式を1つ下げて準礼装を着る事も珍しくありません。こちらも、正礼装と同じく昼用と夜用の2種類に分けられています。
昼用はディレクターズスーツと呼ばれ、黒ジャケットにグレーのベスト、黒のストライプ柄のコールパンツが代表的です。夜用は正礼装と同じくタキシードで、夕方以降の準礼装として着られます。
結婚式の服装③略礼装
もう1つが、略礼装です。礼服の中でも最もポピュラーなスタイルとも言え、結婚式に招待された場合には大抵ゲストスタイルとして着用します。平服、というキーワードがある場合には、確実にこの略礼装のことを意味しています。
ブラックスーツ、ダークスーツとも呼ばれ、正礼装と準礼装には昼夜の区別が存在していましたが、略礼装については存在しません。一般的なドレスコードであれば、幅広く対応が出来る着こなしになります。
ブラックスーツは黒無地のスーツで、ドスキンやタキシードクロスなど礼服専用の生地を使っているものもあります。ダークスーツやネイビーやグレーなどのカラーリングで、新郎よりも目立ちません。
結婚式の招待客の服装マナー【スーツの選び方】
この様に、けっこ新規で着用するスールには格式ごとに種類があり、参列する際の立場によって分かれることになります。主役である新郎、もしくは親族の場合には相応の格式のものを着る必要がありますが、今回は招待された略礼装で参列する場合の選び方についてを解説します。
招待客の服装①スーツ
まずはスーツについてです。結婚式に媒酌人や仲人、主賓として招待される場合には準礼装で参列するのが望ましいですが、大抵は一般ゲストとして招待されるはずです。
その場合、準礼装で参列する必要はありませんし、増して正礼装も不要です。必然的に略礼装であるダークスーツやブラックスーツを選ぶこととなり、デザインとしては一般的なスーツと考えて問題は無いでしょう。
例えばブラックスーツを礼服として着用する場合には、光沢が無く、目立たない深めの黒いスーツが適しています。ダークスーツでも、深いエンジやワインカラーは目立つので避けて、ダークグレー、ネイビー当たりが妥当になります。
招待客の服装②ワイシャツ
続いて、ワイシャツについてになります。スーツに略礼装を着用するのであれば、それに合う最もオーソドックスなワイシャツとして白無地があります。柄があると目立ってしまいますが、白無地であればそういった心配は一切要りません。
しかし、色が白い生地であればすべて良いという訳でもなく、例えばカジュアルさのあるオックスフォードの場合には礼服としては向いていないでしょう。軽薄な印象を与えかねないので避けるべきとされます。
その一方で、ブロード生地のワイシャツは結婚式用の略礼服として最も適しているとも言われています。目立ちすぎない程度に適度な光沢があり、手触りの良い質感のワイシャツが理想的なのです。