転勤や住み替えなどで、マンションを手放さなければいけないこともあります。しかし、いざマンションを売りに出しても、なかなか売れずに悩んでいる方も少なくありません。そこで今回は、マンションが売れない原因とその対策を詳しく解説します。マンションの売るコツをつかんで、スムーズな売却を実現させましょう!

目次
売れないマンションとは?
マンションが売れないのには原因や理由がある

売れないマンションとは?

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

購入した時に人気があった物件でも、経年劣化、売り出し価格、人口の減少などですぐに売れるとは限りません。では一般的に「売れないマンション」とは、どのような物件のことを指すのでしょうか?まずは、売れ残っているマンションの特徴を見ていきましょう。

売りに出しても6カ月間で売れないマンション

通常、マンションを売りに出す時は不動産会社に依頼することがほとんどです。この時、売主と不動産会社との間で締結される「媒介契約」の契約期間は3ヵ月以内と宅地建物取引業法で定められています。3ヵ月が過ぎて売れない場合は、売り出しの条件を見直して契約の更新が行われます。比較的この2サイクル目に売れることが多く、マンションが売れるまでの平均的な期間は「6ヵ月」と言われています。

もし、6ヵ月経っても売れない場合何かしらの原因があると考えられます。不動産会社は多数の物件を取り扱っており、新着物件を優先的に売り出していく傾向がある為、6ヵ月以上経過した物件はその後もなかなか売れにくいという悪循環が生じてしまいます。

売却に要する期間と値引き

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

マンション売却に要する期間は平均で6ヵ月、長くて1年と言われています。1年以上経っても売れ残っているマンションは「売れないマンション」と思ってよいでしょう。

また、2017年に東京カンテイが調査した結果では、1ヵ月以内に売れたマンションは約3%の値引き、3ヵ月経過で6.83%、7ヵ月経過で13.06%、12ヵ月経過で15%以上の値引きがあったことが分かっています。売却期間が長ければ長い程、「値引き」が必要になり、当初の希望価格で売れないケースが多いです。

マンションが売れないのには原因や理由がある

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=引用:不動産流通システム、『工具男子』より引用)

マンションを売りに出したのに、何年も売れないでいると頭を悩まし、焦りも出てきてしまいます。マンション売却後に予定していた計画にも影響が出ることになり、転勤の場合ローン残高があれば2重の支払いが科せられることもあるでしょう。

マンションが売れないのには必ず原因や理由があります。以下に挙げる売れないマンションに共通する事例を、自分のマンションに当てはまっていないかチェックしてみて下さい。

売れない原因①売り出し価格が悪い

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

不動産会社によっては、売り始めは価格を高めに設定し、売れなければそのタイミングで値下げをするというところも多いです。しかし、果たしてそのマンションの売り出し価格は適正と言えるでしょうか。

高く売れれば、不動産会社はもちろん、売り手としてもメリットがあるので誘惑に惑わされやすいですが、実際根拠なく設定された高額なマンションは、その価格で売却されるケースはほとんどありません。

売れない原因②物件が悪い

売れないマンションは、そもそも物件自体に問題がある場合もあります。築年数が古すぎたり、需要があるエリアでない等が原因に挙げられます。

マンションに限らず中古物件では、老朽化により外見や内装の見た目が悪かったり、設備が古く使いにくいことが多いです。買い手の立場になってみれば、そのような物件に高いお金を出したくないという気持ちは理解できるでしょう。売却前に内装をリフォームしたり、リノベーションを前提で購入する方を狙うのであれば、それ相応に価格を下げる必要があります。

また、築年数が古い程住宅ローンが下りにくいのも、購入者のハードルが上がる原因のひとつです。スムーズに売却するには、「売り時」も重要なポイントになります。

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

マンションの立地や需要があるエリアなのかにも左右されます。マンションの立地は、交通や買い物に利便性が良いエリアでしょうか?「最寄りの駅までが遠い」「スーパーや銀行、学校が近くにない」などは、売れ残りやすい物件の代表格です。

また日当たりや風通しが悪かったり、国道や線路沿いなどの騒音が気になる物件も売れにくいです。これらは、自分ではどうしようもないことなので価格を安く設定する以外に対策はないでしょう。

売れない原因③不動産会社が悪い

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

マンションが売れない原因として、不動産会社側に問題がある場合もあります。近年少なくはなってきましたが、不動産会社の中には「囲い込み」という悪質な方法をとっている業者も存在します。

「囲い込み」とは、買主・売主、両方から手数料をもらう為、売却物件を自社で抱え込み、他の不動産会社に契約させない行為です。まだ未売却の物件であっても、他社からの問い合わせに対し、申込済、契約済とウソをつき、断ってしまうことがあります。故意に情報を隠し、また独占することは法律で禁じられており、売主に対する背信行為にあたります。

売れない原因④売主の対応が悪い

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=『工具男子』より引用)

物件が売れない原因として、売主に問題がある場合もあります。例えば、購入希望者が内覧に来た際、不愛想だったり、対応が悪いといったことはありませんか?いくら物件が気に入ってもらったとしても、売主がそういう態度では購入意欲も失せてしまいます。

また、内覧時に部屋が汚れたり散らかっていると、物件の良さが伝わりません。購入希望者は、この内覧で買うか買わないかを判断します。内覧時は、大切に使っているというイメージを与える為にも、部屋をキレイにして迎えましょう。

売れない原因⑤見せ方が悪い

マンション売れないどうしよう!その原因と対策を徹底解説!
(画像=引用:不動産売却プラザ、『工具男子』より引用)

購入希望者はまず始めに目にするのは、そのマンションの物件概要などが記載された広告です。その概要に惹かれてこそ、内覧、購入にこぎつけることができます。 今出している売り出し広告は、魅力のある内容になっているでしょうか。

周辺情報や最寄り駅までのアクセス方法、マンション共有部や室内設備の内容などがしっかりと明記されているか確認しましょう。また、大きく左右されるのが写真です。マンション外観写真、室内写真の見せ方は大変重要なポイントになります。購入希望者の目が留まるような、明るく清潔感のある写真を掲載しましょう。