デスクワーク中心の仕事やテレワークの増加で、運動不足が気になっている方もいるのではないでしょうか。実は座りっぱなしを続けていると健康上のデメリットがあると言われています。
そこで今回は、座りながら手軽にできる筋トレメニュー10選をご紹介しますので、仕事の合間などにぜひトライしてみてください。
目次
運動しないで座り続けていると危険⁈
座りすぎが原因で起こりやすい病気
運動しないで座り続けていると危険⁈
仕事がデスクワーク中心であったり、テレワークが増えたりして座っている時間が長いと、運動不足が気になってくると言う方もいるでしょう。またネットやテレビを見たり、ゲームをする時間が増えて座っている時間が多くなったと言う方もいるのではないでしょうか。
運動不足が体に良くないということはよく知られていますが、運動をしないで座り続けていることは体への負担が大きく、さまざまな悪影響を及ぼす危険があると言われています。まずは、運動せずに座りっぱなしを続けることのデメリットをチェックしましょう。
座りっぱなしのデメリット①冷えやむくみ
デスクワークなどで座っている時間が長いと、立ち上がるのは昼休憩やトイレ程度と言う方も少なくありません。普段デスクワークが中心の方の中には、夕方になると脚がひどくむくんでしまい悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
脚は第二の心臓とも呼ばれ、身体全体の血流循環に重要な役割を担っており、脚の筋肉のポンプ機能が血液を下から上へ押し上げています。
しかし座りっぱなしで脚を動かさない時間が長くなると、血液を下から上に送るポンプ機能が弱くなってしまい、脚から心臓への血流が滞って身体全体の血流が悪くなります。血流が悪くなると下半身に血液や老廃物が溜まってしまうことになり、冷えやむくみが起きやすくなります。
座りっぱなしのデメリット②血管が詰まる
座りっぱなしでいることは、血管の詰まりを引き起こすとも言われています。座りっぱなしを続けると脚の血管内の赤血球が固まりやすくなり、血液に粘りが出ることで血管が詰まりやすくなります。
血管の詰まりは高血圧や動脈硬化の原因となり、さらには心筋梗塞や狭心症、脳梗塞と言った病気になる可能性も高まります。
また長時間のフライトで発症しやすいことが知られているエコノミークラス症候群は、実はオフィスなどで長時間座りっぱなしでいることでも発症する危険があるため注意が必要です。
エコノミークラス症候群は、長時間同じ体勢で座り続けることで脚に血液が溜まり、脚の静脈内で血栓ができる症状です。歩くことなどによってその血栓が血流に乗って移動し、肺の動脈を詰まらせると呼吸困難や血流を妨げてしまい、最悪の場合死に至ることもあります。
座りっぱなしのデメリット③集中力の低下
デスクワークをしていると、どうしても集中力が途切れてしまう、眠気に襲われてしまうという経験がある方は多いのではないでしょうか。座りっぱなしの姿勢を続けていると下半身の血の巡りが悪くなり、次第に身体全体の血流も悪くなっていきます。
全身の血の巡りが悪くなると脳への血流も悪くなるため、頭がぼーっとしたり、集中力が低下しやすくなります。また血流が滞ると筋肉がこわばって疲れやすくなり、さらに眠気や集中力の低下を引き起こす原因となります。
座りすぎが原因で起こりやすい病気
座っている時の消費カロリーはごくわずかであり、代謝も悪くなるため運動せずに座りすぎを続けていると肥満やメタボリックシンドロームになりやすい、というイメージがあるでしょう。しかし、肥満以外にもさまざまな病気のリスクが高くなると考えられています。
世界保健機関(WHO)の報告によれば、運動不足は世界の死因の上位に位置しており、さまざまな病気の原因になると言われています。座りすぎが原因で起こりやすくなる主な病気としては、糖尿病や血栓、心疾患、骨粗しょう症などが挙げられます。
食事で摂取した糖分や炭水化物は、インスリンというホルモンの助けがあってエネルギーに変えています。しかし座りすぎを続け運動不足になることはホルモンに影響し、インスリンの効果を低下させると言われています。インスリンの働きが低下することで、体重増加や血糖値上昇を引き起こし、糖尿病のリスクが高くなります。
また血の塊である血栓は運動不足が原因で発生しやすく、静脈を圧迫して変形させ、静脈瘤となって皮膚表面に隆起して手足の傷みや重みを引き起こします。エコノミークラス症候群など、血栓が発生することで血流が悪化する病気は深刻度が高い場合もあるため注意が必要です。
座っている時間が長いことは血液にさまざまな悪影響を及ぼし、血液中の善玉コレステロールの低下も招きます。善玉コレステロールが低下すると心疾患のリスクが高まると言われており、座りすぎで発症するリスクが高まる糖尿病も悪玉コレステロールを増加させ、心疾患のリスクを高めます。
さらに、座りすぎは筋肉や血液だけではなく骨格にも影響します。人間は加齢とともに骨密度が低下していきますが、運動不足で酸素消費量が低下すると骨密度の減少が加速し、骨粗しょう症に繋がる可能性もあります。
このように、座りすぎはさまざまな健康リスクの原因になると考えられています。座りっぱなしを回避するためには、合間に少しでも身体を動かすことが大切です。