3. 大神神社でパワーチャージ! 気になるスポットへ足を運んでみよう
大神神社は、御殿などに彩色を施していないので、自然と一体になっているような、太古の昔の神社がそのまま残っているような感じがします。だからこそ、パワーを感じられるのでしょう。大神神社の境内でぜひ溢れるパワーを感じてみてください。
巳の神杉

拝殿の手前に大きな杉の木があります。これは「巳の神杉」と呼ばれているご神木です。とても大きな木で樹齢およそ500年とも言われています。拝殿で手を合わせた後、参拝者の皆さんはお酒と卵をおそなえして、こちらにも手を合わせていました。
御祭神の大物主大神は人前に姿を現すときに、蛇の形に姿を変えたとされ、この杉に棲みついた蛇も神様の化身と尊ばれたのです。
さらにこんな話も伝わっています。
崇神天皇の御代、巫女であった倭迹迹日百襲姫(やまとととびももそひめ)のもとへ、三輪の大神様が毎晩、通っていらっしゃいました。百襲姫は「神様のお姿をみたいので、一度昼にきていただけませんか」とお願いしました。大神様は「わかりました。では、わたしの姿を見せますが、絶対に驚かないでください。私は櫛の箱の中にいます」とおっしゃいました。翌朝、百襲姫が櫛の箱を開けてみると、そこには小さな蛇がいたのです。百襲姫は驚いて叫んでしまいました。すると、大神様は人間の姿になり、「あなたは約束を破って私に恥をかかせた」といって三輪山のほうへ帰って行かれたそうです。百襲姫は後悔に苛まれ、箸で体を突いて亡くなられました。大神神社の近くにある箸墓古墳は百襲姫のお墓だと言われています。

そして、蛇といえば、玉子を丸のみするのが好きということで、「わたしの願いももらすことなく叶えてください」という願いを込め、玉子をおそなえする方もいらっしゃるそうです。誰が始めたというのではなくて、参拝者がいつからか玉子をおそなえするようになったのだそうです。ですから、参拝の際は玉子を持参するといいかもしれません。でも、割らないように気をつけてくださいね。
4. 万病に効く神水も!? 病気平癒を願って狭井神社へ
くすり道

拝殿から左のほうに進むと、狭井神社へと続く道「くすり道」があります。鬱蒼とした森の中を進むと、なぜか心が洗われるように感じます。狭井神社までは数分ですから、ゆっくりと歩いてみてください。ちなみにこの道には神社を信仰する製薬会社などが奉納した薬木や薬草が植えられているのだそうです。
挟井神社

狭井神社は正式には狭井坐大神荒魂神社(さいにますおおみわのあらみたまじんじゃ)といいます。その名前にもあるように、大神の神様の荒魂(あらみたま)をお祀りしているそうです。荒魂(あらみたま)というのは、魂の穏やかではない側面を表し、進取的な動的作用をもつ魂で、「病気平癒」や「疫病退散」の御神徳があると言われています。
薬井戸

狭井神社の御殿左手には「薬井戸」と言われる井戸があります。古来より万病に効くと言われていることから、自身の健康のためにはもちろん、病床にある方のために汲みに来る人も多いのだそうです。

薬井戸はボタンを押すと水が出てくる仕組みです。紙コップが置いてあるので、その場でいただくこともできます。一口飲んでみましたが、気持ちがすっとするような爽やかな水でした。

ペットボトルを持参すれば、水を汲んで持ち帰ることも可能です。授与所ではペットボトルに入った「ご神水」も授与されています。
ただ、薬井戸の周りは狭く、土日祝は混雑防止のため、臨時拝戴所が設けられています。