ニューリッチなオヤジの着こなしをモダンかつ洗練されたものにするためにはどんなアイテムを押さえ、何に気をつけるべきかを第一線で活躍し続けるスタイリスト 櫻井賢之氏に提案していただく本企画。今月ご提案いただいたのは「ダウンベスト」です。

機能性と洒落感のジャストなバランス

少し肌寒い風が吹き出すこれからの季節。本格的な冬季であるならロングコートなど重衣料を用意すべきですが、そこまで冷え込まない初秋のシーズン。ニットだけでは心もとないし、レザーアウターではちょっと窮屈なときもある。そんなことから昨今、高感度なドレッサーたちから密かに注目されているのがダウンベストです。 実は櫻井さんも、この時期こそダウンベストを活用することで、手軽に周囲と差を付けられると考える一人です。

「とにかくサッと羽織れて十分に保温性を備えつつ、まったくヘビーでないところが大きなポイントです。しかも袖のないベスト形状は、重ね着をする楽しみも十分に残されています。昨今であればカラフルなセーター等を着込むことで、ファッショナブルなルックスが簡単に構築可能。タウンウエアとしても実用的だしアウトドアでももちろん有効、そしてクルマ移動が日常的な人は、特に脱ぎ着しやすいというメリットに着目して欲しいですね」。

さらに昨今は、著名メゾンが高感度なモデルをこぞってリリースしているところも、リコメンドする理由だと櫻井さんは語ります。 「高感度なデザインに加え、素材使いなどもしっかりラグジュアリーであるのが高級ブランドの良い部分。品格をキープしつつ他人と異なるルックスが誰でも打ち出せるというメリットなど、非常に魅力に溢れたアイテムだと思います」。

モダンかつリッチに映えるダウンベストの着こなし

プラダ:黒×ビビッドカラーが非常にフレッシュ

トレンド×モード×ラグジュアリーのMixスタイリング 〜ダウンベストのモダンスタイリング〜
(画像=(画像=プラダ)、『JPRIME』より 引用)

ビビッドカラーを取り入れるスタイルに注目が集まる昨今。特にスポーティな着こなしとは相性が良く、表面積が大きすぎないダウンベストは、ビギナーでも気後れせず実践しやすいアイテムと言えるでしょう。プラダの新作は発色の良さとフードとのコンビネーションにより、大人が快活に変身できる便利な一着。プラダのアイコンであるトライアングルをステッチとして取り入れており、胸のロゴと相まってさり気なくブランドを感じさせるルックスが特徴的。大人っぽく着こなす場合、ダウンベスト以外の衣服は渋味溢れるブラックカラーに抑えましょう。都会的でメリハリあるビビッドスタイルが完成します。

ベスト¥297,000、ニット¥225,500、パンツ¥168,190、バッグ¥243,100、スニーカー¥118,800
PRADA(プラダ)/プラダ クライアントサービス
※すべて予定価格 ※すべて税込み

ダンヒル:モダンなエッジが光る次世代英国スタイル

トレンド×モード×ラグジュアリーのMixスタイリング 〜ダウンベストのモダンスタイリング〜
(画像=(画像=ダンヒル)、『JPRIME』より 引用)

ブリティッシュラグジュアリーを伝え続けるダンヒル。昨今はモダンな感性を取り入れた洗練されたコンテンポラリーを打ち出し、幅広い層に支持されています。このカントリーチェックのウール素材をシェルに用いたダウンベストは、アクティブでありつつシックな雰囲気を兼備する新作。薄手のロングパーカをインに着込んだコーディネイトで、今季のラウンウェイでは大いに話題をさらいました。カラフルなミニバッグやデコラティブなスニーカーを合わせ、エッジ感ある次世代英国スタイルを楽しむのが良く似合う、注目の一着です。

ベスト¥231,000、パーカ¥242,000、シャツ¥115,500、パンツ¥137,500、マフラー¥165,000、バッグ¥320,100、シューズ¥114,400
dunhill(ダンヒル)/ダンヒル
※すべて税込

エルメネジルド ゼニア:ウールシルクのベストで作るクリーンな装い

トレンド×モード×ラグジュアリーのMixスタイリング 〜ダウンベストのモダンスタイリング〜
(画像=(画像=エルメネジルド ゼニア)、『JPRIME』より 引用)

最高級スーツでもお馴染みのイタリアのエルメネジルド ゼニア。貴族や財界のエグゼクティブに顧客を持つブランドらしく、ダウンベストも非常にラグジュアリーかつシックです。責任ある立場ともなれば控えめな装いが求められるシーンも多いもの。そんなオケージョンではグレートーンにまとめたコーディネイトが失敗知らず。ウールシルク地を採用しており、大人の余裕とノーブルな気品を同時に感じさせる一着です。またこのダウンベストはエルメネジルド ゼニアが掲げる「ゼロウェイスト(廃棄物ゼロ)」にリンクした新作。製造工程で発生する繊維や糸などを再利用しており、非常にエコロジカルであり、これからの世界をリードする大人にこそ着てほしいアイテムです。

ベスト¥393,800、ニット¥152,900、Tシャツ¥49,500、パンツ¥188,100、キャップ¥58,300、バッグ¥141,900、シューズ¥91,300
  Ermenegildo Zegna(エルメネジルド ゼニア)/ゼニア カスタマーサービス
※すべて税込

ボッテガ・ヴェネタ:イントレ・ダウンが主張する繊細な洒落感

トレンド×モード×ラグジュアリーのMixスタイリング 〜ダウンベストのモダンスタイリング〜
(画像=(画像=ボッテガ ヴェネタ)、『JPRIME』より 引用)

今回、櫻井さんが実際に着こなしたのはこのボッテガ・ヴェネタの一着。「ワードローブ コレクション」に属する新作であり、日常的なパフォーマンスにフォーカスしたデザインがポイントです。ボッテガ・ヴェネタらしくイントレチャート(編み込み技)をこのベストでも駆使しており、優れた保温性に加えデコラティブな美観をも追求した一着です。櫻井さんはこのブラックのダウンベストに合わせて鮮烈なブルーセーターをコーディネイト。そして味付けとして同じくブルーのミニバッグをプラス。爽やかでありながら、ディテールにまでこだわった繊細かつ感度の高い着こなしに仕上っています。

ベスト¥429,000、ニット¥104,500、パンツ¥104,500、カセット¥104,500、AIRPODS PROケース¥18,700、ブーツ¥137,500 Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン
※すべて税込

トレンド×モード×ラグジュアリーのMixスタイリング 〜ダウンベストのモダンスタイリング〜
(画像=『JPRIME』より 引用)

Profile
櫻井賢之 スタイリスト

1971年、東京生まれ。ファッション誌編集部員を経て2001年よりフリーランスのスタイリストとして活動を始める。音楽や芸能シーンも手掛け、マルチに活躍している。クラシックからモードまでの幅広い知識から構築する、論理的かつ洗練されたスタイリングは特に高い評価を受けている。

ベスト¥429,000、ニット¥104,500、パンツ¥104,500、カセット¥104,500、ブーツ¥137,500 ボッテガ・ヴェネタ/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 他私物
※すべて税込

Staff
スタリング櫻井賢之
撮影鈴木克典
文長谷川 剛
編集藤倉大輔

提供元・JPRIME

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