株式トークンの取引で一気に注目度が高まる

最近FTXが知名度を上げている理由の一つに、株式銘柄をトークン化して取引できるようにしている点が挙げられる。このようなトークンは 「株式トークン」などと呼ばれ、例えば米電気自動車(EV)大手「テスラ(Tesla)」のトークンは、すでにFTX取引所で売買されている。

株式トークンが革新的なのは、証券取引所の取引時間外でも売買できることだ。FTXでは基本的に24時間365日取引ができるため、証券取引所で株式を売買できない深夜や土日でもテスラのトークンを買ったり売ったりできる。

ここで、テスラの株式トークンに関するエピソードを紹介しよう。

2021年11月6日土曜日、テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は、自身が保有する株式の10%を売却するかどうかについて、Twitter上でアンケートを行った。結果は売却を支持する回答が過半数を占め、日曜日にテスラの株式トークンは大きく値下がりした。

証券取引所で上場しているテスラの株式は、土日には売買できない。しかしFTXでは日曜日でも株式トークンを売買できるため、アンケートの結果を受けてテスラの株式トークンの価格が即座に下落したわけだ。

現在はまだ株式トークンが広く普及しているとはいえないが、いつでもリアルタイムで取引できることで個人投資家に支持されるようになれば、10~20年後には株式よりも株式トークンの取引のほうが主流になっているかもしれない。

仮想通貨での報酬の受け取り、吉を出る?凶と出る?

最後に、大谷選手が仮想通貨で報酬を受け取ることが吉を出るか、凶と出るかを考えてみよう。つまり、ビットコインに代表される仮想通貨が今後値上がりするかどうかだ。

ビットコインを含む主な仮想通貨は、2021年11月23日時点では緩やかな下落基調だが、中長期的に見れば右肩上がりだ。今後の値動きについては誰も確かなことはいえないが、さらなる値上がりにつながる材料は少なくない。

例えば2021年10月、アメリカでビットコインの先物ETFが証券取引所に上場した。ETFとは証券取引所に上場している「上場投資信託」のことで、証券取引所に口座を持つ株式投資家も仮想通貨に関連するETFに気軽に投資できるようになった。

このようなことをきっかけに仮想通貨がより一般的なものになれば、さらなる投資マネーが仮想通貨に流入するだろう。そうなれば「買い」が先行し、仮想通貨の値上がりが続くことになる。

大谷選手が仮想通貨で報酬を受け取ることが吉と出るか、凶と出るかはわからないが、今のところは吉と出る可能性のほうが高そうだ。

文・MONEY TIMES編集部

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