大リーグのアメリカンリーグにおいて、「最優秀選手」(MVP)に選ばれた大谷翔平選手(エンジェルス)。その大谷選手が、仮想通貨を扱う取引所「FTX」のグローバル・アンバサダーに就任した。日本人にはあまり馴染みがないFTXだが、どのような取引所なのだろうか。
大谷選手が「FTX」と手を結んだ!
まず、大谷選手とFTXのニュースの内容 をおさらいしよう。FTXから発表があったのは2021年11月16日。報道によれば、大谷選手はFTXのブランドの認知拡大に努めるスポークスパーソン的な立ち位置で、パートナーシップの期間は長期にわたるという。
ちなみに、FTXから大谷選手への報酬は仮想通貨やFTXの株式で支払われるようだ。支払われる仮想通貨の量については聞こえてこないが、仮想通貨は今後も値上がりが続く可能性があるため、受け取った報酬が将来大化けすることもあり得る。
またFTXは大谷選手とともに、世界中で さまざまな慈善事業を行っていくという。詳細は今のところわからないが、徐々に明らかになるだろう。
「FTX」とは一体どのような取引所なのか?
大谷選手が提携したFTXとは、どのような取引所なのだろうか。
FTXは、2019年に開設された取引所だ。海外には「Binance(バイナンス)」や「Coinbase(コインベース)」などさまざまな仮想通貨取引所があるが、その中でFTXは歴史が浅い取引所といえる。
厳密にいうと、FTXは「仮想通貨取引所」ではない。BinanceやCoinbase、日本のCoincheck(コインチェック)やDMMコインはれっきとした仮想通貨取引所だが、FTXは「仮想通貨のデリバティブ取引所」だ。
デリバティブとは「派生商品」のことで、FTXでは仮想通貨の値動きにレバレッジを効かせた取引ができる。仮想通貨そのものを取引するの ではなく、レバレッジを効かせた派生商品を取引するわけだ。
FTXでは最大で100倍以上のレバレッジをかけることができ、ハイリスク・ハイリターンの取引を好む仮想通貨投資家から支持を得ており、FTXの取引高は大手の仮想通貨取引所にひけをとらない規模まで膨らんでいる。