Facebookが社名をMetaに変更した。GAFAの一角をなす超大手IT企業Facebook。なぜ社名を変更したのだろうか、その理由を確認したい。
Facebookがメタバースに注力
メタバースとはオンライン上に構築された仮想空間。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を組み合わせて、仮想空間でのコミュニケーションやサービスを利用する。ゲームでの利用やテレワークへの応用、NFTを利用したマネタイズなど、さまざまなことに広がりを見せている。
Facebookはそのメタバースに注力。現地時間2021年10月28日、社名を「Meta(メタ)」に変更した。
Facebookの企業体質や管理体制への批判
ネット広告ではgoogleに次ぐシェアを誇るFacebook。脚光を浴びる一方、企業体質や管理体制への批判もある。
個人の趣味嗜好など個人情報に由来するビジネスモデルはプライバシーの重要性が叫ばれる中、たびたび問題視されてきた。2016年の米大統領選でFacebookが収集する個人データがケンブリッジ・アナリティカ社を通じて政治利用されたケンブリッジ・アナリティカ事件は記憶に新しいだろう。
また同社の元社員が持ち出した大量の社内文書をもとに、米メディアは同社の企業体質や管理体制に疑問を呈し社会問題にもなった。いわゆる内部告発だ。
米国ではこうした企業の体制に厳しく、社名変更は批判を和らげる意図もあるという。
Metaに社名変更でどうなる?
会社名はMetaに変更となるが「Facebook」「Instagram」「Messenger」などのサービス名はそのままだ。一方VR事業の「Oculus」はMetaに変更予定。
企業体制は変わらないが、ティッカーシンボルは12月1日からMVRSとなる。また今後もザッカーバーグは会長とCEOを兼任。同社の議決権の過半数を握る。
社名がMetaへと変更になるFacebook.メタバースの構築はもとより、企業イメージの刷新につながるのだろうか。注視したい。
文・しらいはるか
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