対応するクレカのブランドにも違いがある

Apple PayとGoogle Payには対応するクレカのブランドにも注意が必要だ。たとえば非接触決済では、Apple PayがMastercardコンタクトレス、JCB Contactless 、American Express Contactlessの3種類に対応するが、逆にGoogle PayはVisaのタッチ決済しか対応しない。しかも、Appley PayではVisaはiDに登録されるため、ネットでは決済できない点には注意が必要である。
また、Suicaをチャージするときに、Apple PayでVisaは使えないが、Google PayではVisaはもちろんMasterCard、JCB、American Expressなど幅広いクレカから選択することができる。ちなみに、iOSのSuicaアプリなら、Apple PayでもVisaでのチャージが可能となっているが、ひと手間余計にかかるのがやや面倒である。

スマホの非接触決済「Apple Pay」と「Google Pay」って何がどう違うの?
(画像=Suicaをチャージするとき、Google PayはVisa、MasterCard、JCB、American Expressなどが利用できるが、Apple PayではVisaが使えない、『オトナライフ』より引用)

セキュリティはApple Payの方が厳しいが……

Apple PayとGoogle Payには、セキュリティ面でも大きな違いがある。まずApple Payは、決済時にTouch ID(指紋認証)かFace ID(顔認証)による本人認証が必須となる。やや面倒くさいが万一iPhoneを紛失しても悪用される可能性は低い。ただし、SuicaやPASMOをエクスプレスカードに設定していた場合は認証の必要がないため、勝手に利用されてしまうことがある。
これに対しGoogle Payは、支払い前の認証は不要で利便性は高いが、もし、スマホを落としてしまうと拾った人が勝手に買い物をしてしまうこともある。とはいえ、QUICPay+対応店では上限が3万円(QUICPay対応店は2万円)なので、被害はさほど大きくならないだろう。
いずれにせよ、日頃からスマホにロックを設定しておけば、このような被害も未然に防げるはずだ。

スマホの非接触決済「Apple Pay」と「Google Pay」って何がどう違うの?
(画像=最近のスマホはPINやパターン以外にも「指紋認証」や「顔認証」などが利用できるようになっている。万一のことを考えれば、面倒でもセキュリティロックの設定しておくほうが安心だ、『オトナライフ』より引用)