研究者たちは、TRAPPIST-1eにこの二次大気が存在するかどうかを探りました。

観測結果は、金星のように二酸化炭素が非常に濃い大気や、火星のように希薄な二酸化炭素大気ではない可能性を示しています。

また、水素が豊富な大気モデルも支持されませんでした。

その一方で、窒素を主体とし、少量の二酸化炭素やメタンを含む大気というシナリオと一致する兆候が見られたのです。

窒素主体の大気といえば、まさに地球の特徴そのものです。

地球の大気の約78%は窒素で占められています。

今回の結果はまだ曖昧で、追加の観測が必要ですが、もし確認されればTRAPPIST-1eはこれまでで最も「地球に似た」系外惑星となるかもしれません。

さらに、もし大気が存在し液体の水を保持しているなら、TRAPPIST-1eの表面には地球の海のような環境が広がっている可能性もあります。

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参考文献

Most Earth-Like Planet Yet May Have Been Found Just 40 Light Years Away
https://www.sciencealert.com/most-earth-like-planet-yet-may-have-been-found-just-40-light-years-away

NASA Webb Looks at Earth-Sized, Habitable-Zone Exoplanet TRAPPIST-1 e
https://science.nasa.gov/missions/webb/nasa-webb-looks-at-earth-sized-habitable-zone-exoplanet-trappist-1-e/

元論文

JWST-TST DREAMS: NIRSpec/PRISM Transmission Spectroscopy of the Habitable Zone Planet TRAPPIST-1 e
https://doi.org/10.3847/2041-8213/adf42e